琥珀おじさんとゲンの詩の時間
真鶴 黎
企画展――琥珀おじさんとゲンの詩の時間――
館長のご挨拶 ――はじめに――
この度は
本展示では琥珀と少年・ゲンの交流を中心に、新たに発見された資料と合わせて琥珀の晩年の創作活動を追っていくものとなっています。
一度は筆を折った琥珀が晩年に詩を再び作るようになった理由。
それはゲンの教育のためです。
物を良く知らない少年に教育するために琥珀は詩を作り、言葉を教えました。
そのため、晩年の琥珀の活動において、少年・ゲンは非常に重要な存在となっています。
しかし、ゲンについてわかっていることはあまりありません。
ゲンという名前すら、琥珀から与えられた名前で本名もわかりません。
わかっていることは稲荷神社の近くに住み、浮世離れしていた少年で、琥珀から読み書きを習ったということぐらいです。
そんな不思議な少年・ゲンとの交流の中で生まれた詩が多数あります。
琥珀の晩年の代表作「
新たに発見された資料は未発表の詩の草稿や創作論など、晩年の琥珀の詩人としての活動を紐解く重要なものばかりでした。
ゲンに関する資料も新たに見つかり、再度、彼らの交流から高岳琥珀の詩の道を辿っていくよい機会になると思い、企画いたしました。
どうぞ、「琥珀おじさん」と「ゲン」が過ごした日々、詩や言葉を思う時間を覗いてみてください。
また、本展示開催中、様々な催しも行います。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
高岳琥珀記念館・館長
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