独りだった異常は仲間と出会い、誰かを守る武器に変わる。

二話逸味さんの話まで読了。

人より感じ取りすぎてしまう異常感覚を持った若者たち。

その過敏さは、彼らを独りにした。
集団生活に馴染めず、社会に馴染めず。
平気なフリをしていてもそれは確かに、「生きづらくて」孤独であった。

彼らは出会い、そして、使い道を示させる。
そうしてはじめて誰かの役に立てた時。

それは、独りではなくなった時だったのではないかと思う。

読みやすい語り口と、軽やかな会話劇で綴られる本作、オススメです。

その他のおすすめレビュー

花時雨ことりさんの他のおすすめレビュー78