心にバラを咲かせよう。
増田朋美
心にバラを咲かせよう。
少しずつ夏が顔を出してきて、そろそろ暑くなってくるかなと思われる日々であった。そうなると、電気代がどうのとか、いろんなものにお金がかかってくる季節になるけれど、それでも一人ひとりが一生懸命生きているのが今である。
その日、蘭はいつもの顔なじみの女性ではなく、初めてやってきた女性客を相手にしていた。
「はじめまして。お名前は何ですか?」
「はい。加藤文と申します。文は、幸田文さんの文と一緒です。」
「わかりました。加藤文さんですね。」
蘭は、とりあえずメモ用紙にかとうあやさんと書き込んだ。
「それでは、加藤文さんにお尋ねしますが、どうして刺青をしようと思ったんですかか?」
「はい。なくなったおじいちゃんの思い出として、背中におじいちゃんが大好きだった薔薇の花を入れてほしいんです。よく、ギターを弾きながら、バラが咲いたの歌を歌っていましたから。」
と、加藤文さんは言った。
「バラが咲いたとは、マイク真木さんの歌ですよね。それをお祖父様が歌われていたのですか?」
蘭はそう聞き返すと、
「はい。子供の頃からよく聞かされていました。だからそれを背中に残しておきたいんです。おじいちゃんの思い出として。」
と、文さんは答えた。
「そうですか。思い出を残してくれたとは、良いお祖父様だったのでしょうね。どんなバラを入れたいのか教えてください。」
「はい。真赤なバラを、背中に大きく入れてください。」
「わかりました。」
蘭は、真っ赤なバラと、メモ用紙に書き込んだ。
「しかし、どうしてバラが咲いたの歌が好きだったんですか?なにか理由があったのでしょうか?」
「それは私もよく知らないのですが、とにかく、暇なときはその歌を歌ってました。あたしは、こう見えましても、長らく精神科に入院しなければならなかった時期もありまして、それで、入院している間におじいちゃんが亡くなりました。それが、本当に悔しかったんです。だから、思い出を残すために、お願いしたくて。」
「わかりました。そういうことなら、赤いバラを彫って差し上げます。しかし、刺青というものは一度彫ったら消せないので、入れて後悔しないように、入念に打ち合わせをしておく必要があります。それは、理解してくれますね。」
蘭がそう言うと、文さんはハイと言った。
「そういうわけですから、思っていることは、何でも話してください。刺青というものは、入れる前の自分には二度と戻れません。それが吉と出るか凶と出るかも、あなた次第です。そのためにも思っていることは全部捨てて、頭を空っぽにすることが必要なのです。」
「私にできるかな?」
蘭がそう言うと、文さんは言った。
「できますとも。刺青といいますと、どうしても悪人のイメージがついてまわるけど、確実に彫る前の自分には戻れない、つまり変われることを、僕はすごいことだと思っているんです。それに、コンプレックスになっている、あざや傷跡を消すこともできる。そういうわけですから、絶対に半端彫にはしないでください。本当に、変わりたいんだという気持ちをしっかり持ってください。」
「ありがとうございます。決して半端彫はいたしません。おじいちゃんが好きだったバラを、いつも身につけていられるのは嬉しいです。先生、これからもよろしくお願いします。」
文さんはとてもうれしそうに言った。
「そういうわけですから、まずはあなたの身の上話を聞かせてもらえますか。どんな家庭の方で、どんな環境に育ったとか。」
蘭がそうきくと文さんはちょっと考えて、
「えーと、そうですね。あたしは、大した環境で育ったわけでもありません。父も母もいたし。友達は、ほとんどいませんでしたが。でも、学校へ行き始めて、少しづつ変わってしまって。」
と、話し始めた。
「どうしても学校に馴染めませんでした。学校へ言って、勉強して、帰ってくると宿題をする。そういう生活に馴染めなかったんです。それに、テストの点数も取れなくて。だんだん、変なことを言うようになって。大声で、騒ぐようになってしまいました。それで私は、15歳のとき、精神病院に入院して、今年になってやっと帰ってこれたんです。15歳のとき、バラが咲いたの歌が流行っていたから、何年いたのかもわからないんですけどね。」
「そうですか。それは大変ですね。いろんなことで不自由なこともあるでしょう。そうなってしまえば、確かに辛いでしょう。」
「そうなんですよ。居場所もどこにもないし、行くところもありません。自宅しか居るところがないんです。それにあたしが、入院している間に、おじいちゃんもなくなってしまって、理解してくれた人もいない。あたしは、完全に一人ぼっち。」
「それでは、お祖父様のお寺などを訪問して、お参りすることはできませんか?」
蘭がそう言うと、文さんは我慢できなくなったらしく、涙を一気にこぼして泣き崩れた。
「それがお墓はもうなくなってしまったんです。市役所がやっている共同の納骨所へ行ったくらいしか言われていません。親が私のところでお墓をやっていけないと思ったらしくてそうしたらしいのです。だから、墓参りもできません。当然と言えば当然なんですけど。お葬式も家族葬で、すでに終わってしまいました。だから、おじいちゃんには病気であっても、最後のお別れはしたかったんです。」
「わかりました。そういうことなら、お祖父様の思い出を体に残しておきたいというわけで、バラの花の刺青を入れにきてくれたわけですね。了解したしましたよ。」
蘭はそう彼女に言った。
「じゃあその方向でやっていきましょうか。それと同時に、精神状態を安定させることも必要ですよね。残念ながら、僕はマシーン彫りができないので、非常にゆっくりしたペースで彫ることになります。でもそのかわり、機械よりも痛みは少ないので、総身彫りも手彫りでできます。なんでも速いだけがいいのかというと、そんなことはありません。ゆっくり、ご自身と向き合いながら、やってきましょうね。」
「わかりました。よろしくお願いします。」
と、彼女、加藤文さんは頭を下げた。とりあえず、今回は初めてなので、お茶をのんでもらい、薔薇の花のイメージを話してもらった。必要なことは全てメモし、とりあえず彼女には家に帰ってもらうことにした。
「お住いはどちらですか?」
蘭が聞くと、
「はい。用宗というところから参りました。」
となると、静岡市か。となると、かなり遠くから来たことがわかる。
「ここまではどうやって?」
「はい、東名バスとタクシーできました。それであれば、電話で座席予約もできますし。帰りはタクシーかなんかで帰ろうと思うんです。」
ということは、随分お金も時間もかかるんだろうなと蘭は思った。
「そういうことなら、もうお疲れでしょうし、新幹線で帰ったほうがいいんじゃありませんか。静岡駅で降りて、東海道線で用宗駅へ帰ったらいかがですか?」
蘭は、車椅子を操作して外へ出る準備をした。確かに、新富士駅は、車椅子でも15分くらいだ。普通の人であっても、そんなに苦痛ではないと思われる。
新富士駅まで歩いていきながら、文案は日本伝統刺青のことを知りたいと言ったので、蘭は日本伝統刺青によく登場する、桐紋やボタンなどの柄の意味を話した。それぞれただの花であったのに、出世を願うとか、豪華さを願う意味があると蘭が話すと、文さんはとても驚いていた。
走行している間に、新富士駅に到着した。確かに、新幹線は、普通に電車より速いし、数十分で静岡駅まで乗せていってくれる。蘭が乗るには、グリーン車に乗らなければならないが、文さんであれば、何も問題なく乗れるだろうと、蘭は思っていた。
ところが、文さんは切符売り場の前で、困った顔をして立っている。しまいには右城の人が、早くしてくれと、催促するくらいだ。蘭はちょっとすみませんと言って、文さんのすぐ近くに行き、
「大丈夫ですか?」
と聞いた。
「お金をどこに入れたらいいんですか?」
文さんがそう言うので、
「ここにお金を入れてくだされば大丈夫です。」
と、お金の投入口を指さした。文さんが、恐る恐る、お金をいれると、行き先選択の画面が出た。
「それでは、新幹線を降りる駅を押してください。静岡駅で大丈夫です。」
「わかりました。」
蘭がそう言うと、文さんは、そのとおりにした。
「続きまして、新幹線を降りてから、用宗駅までの乗車券を買いますので、次の画面では他の駅からというボタンを押していただけますか?」
「はい。」
文さんは、迷いながらもそのボタンを押した。
「そして降りる駅を用宗と選んでください。」
「わかりました。ありがとうございます。」
文さんがそのボタンを押すと、最終確認の画面が出た。文さんがこれでよろしいですかと聞くと蘭はハイと答えた。文さんがOKボタンをおすと、やっと切符が、販売機から出てきた。
「ありがとうございます、先生。新幹線の切符なんて、全然買い方もわからなかったから、手伝ってくれて嬉しいです。」
文さんが礼をして、お金を渡そうとしたが、
「いえいえ大丈夫ですよ。こういうことはよくあることです。切符が買えないことを、恥ずかしく思う必要はありませんよ。それに変な劣等感を持つ必要はありませんので、安心してくださいね。」
蘭はお金を受け取らなかった。
「いえいえ、そんなこと言ってくれたのは、先生だけですよ。いろんな人に、家族を含めて、切符が買えないと言ったけれど、大体の人は教えてくれないで逃げてしまうし、中には変な人だと言って、警察がどうのなんて言う人も居るんですよ。駅員さんに聞いても態度が冷たくて、親切な感じをしてくれないし、なんで、こんなこと教えなくちゃいけないのみたいな顔をする人ばかりですから。」
確かに、文さんの言う通りかもしれなかった。日本は一応、識字率100パーセントと言われているのだから、まさか切符が買えない人間が居るとは誰も思わないだろう。
「他にも困ることはたくさんあるのではないですか?」
蘭がそうきくと、
「ええ、色々あります。特に銀行のATMの操作ができないんで、いつも振込をするときには、窓口でしてもらわなければならず、余分に手数料をとられてしまうんです。あとは、スーパーマーケットのセルフレジとか、最近は、レストランでのタブレットでの注文もできないで、本当に困りますね。この世界、一度、外れてしまうと、誰にも教えてもらえないんですよね。なんだか寂しいですけど、仕方ないと思うしかないのかな。」
と、文さんは申し訳無さそうに言った。
「そうですか。なんでもタブレットや、機械で済ませてしまえばいいのかというとそうでもないですね。」
「ええ。毎回毎回、レストランや、スーパーマーケットなどに行けば、なんでできないのって叱られてばかりです。ときには、どこの大学出たとか、そういう変なことを聞かれたりして、バカにされることも数多くあります。でも、こんなことがわからないなんて、誰にも言えないし、相談もできないじゃないですか。教えてくれなんて言えないでしょう。覚えようとしないわけではないんですけど、バカにされるのは、辛い。」
「そうでしょうね。」
蘭は彼女の話に相槌を打った。
「でも、きっとですね、世の中生きていれば、知らなくてもいいことだってきっとあると思うし、知らないからこそ、新たな人間関係を作るきっかけになることだってあります。だから、そのことは、あまり悲観しなくても大丈夫だと思います。」
「お優しいのですね、先生は。こんなどうしようもない女に、そんなこと言ってくれるなんて。」
文さんは、嬉しいのか、悲しいのかわからない口調で言った。
「いえいえ、僕も歩けないという致命的な欠陥があるわけですから、それはお互い様ですよ。」
蘭はにこやかに言った。
「そろそろ、新幹線が出る時間です。ホームへ行ったほうが良いと思います。」
「あ、そうか。もうそんな時間なんですね。先生、今日は色々ありがとうございました。先生、切符の買い方まで教えてくださいましてありがとうございます。また、こさせていただきますね。ありがとうございました!」
蘭がそう言うと、文さんは、切符を持って改札口へ走っていった。蘭は、きっと浦島太郎みたいな気持ちで生活しているのだろうなと思われるこの女性を、頑張れという眼差しで見送った。誰か彼女に力を貸してくれる人はいないのだろうか。いろんなことで彼女は、作業するのが不自由なところがあるだろうから。
それから、二三日たったある日のことであった。蘭のスマートフォンに見たこともない電話がかかってきた。蘭がとりあえず出てみると、
「あの、加藤文の母でございます。」
高齢の女性の声である。
「ああ、あの、文さんのお母さんですか。文さん、その後連絡ないけど、元気でやっていますか?」
蘭がそう言うと、
「いえ、文は今日自殺で亡くなりました。私と口論したあとで、包丁で首を刺して自殺しました。」
と女性はそういうのである。
「嘘でしょう。文さんは僕のところで、半端彫りはしないって約束したんですよ。」
「そうかも知れませんが、これで良かったと思ってるんです。毎日のように精神状態が不安定で、いつも辛いとか死にたいとか、そういう言葉を口走って、それがうるさくてたまらなかったので。とりあえず、先生の連絡先が文の手帳にありましたので、それでご連絡を差し上げました。」
「ちょっと待ってください!それで良かったなんて言わないであげてくれますか。きっと彼女は、彼女なりに苦しんだと思います。」
蘭がそう言うとお母さんは怒りを込めていった。
「そうですね。彼女彼女とおっしゃっていますけど、私達のことはどうなるんでしょう。私達は、毎日のように文の暴言を聞かなければならず、時にはパニックになって、大声で騒がれ、怒りのあまり殴られそうになったこともありました。それを誰にも相談することもできませんでした。ときには家と文を捨てて、夜逃げしようと思ったことだってあるんです。それをどうしてねぎらってくださらないのですか?」
確かに、精神障害者本人だけでなく、家族への支援というのは、日本は相当遅れている。他の国家では、法律で保護されていることが、日本ではできていないこともある。
「そうですか。とりあえず、お悔やみにいかせていただきますので、ご住所など、教えていただけますか?」
蘭がそうきくと、お母さんは静岡市駿河区用宗と住所を言った。蘭は、それを急いでメモに書いて、すぐに行きますと、電話を切った。
急いで喪装である、黒紋付の着物に着替えて、電話で障害者用のタクシーを呼び出して富士駅へ向かい、駅員に手伝ってもらいながら電車に乗った。用宗駅までは電車で40分くらい。用宗駅につくと、また駅員に手伝ってもらっておろしてもらい、文さんのお母さんに教えてもらった住所へ、スマートフォンを頼りに行ってみる。
「おかしいなあ。」
と、蘭は言った。葬儀が行われるのなら、黒い旗が立ったり、花輪が置かれていたり、自宅受付用のテントが置かれたりするはずだ。そのようなものが何も無い。
「失礼いたします。」
蘭は、やっと見つけた、加藤という表札がある家の呼び鈴を鳴らした。
「加藤文さんのお宅はこちらですよね?」
「はいそうです。ああ、あなたが、刺青師の彫たつ先生ですか。本当に来られるとは思いませんでした。どうぞ文を見てやってください。」
先程のお母さんに言われて蘭は、文さんの家に入らせてもらった。
「文はこちらです。」
そう言われて、見せられたのは、小さな骨壺であった。
「本人は儀式が嫌いな子でしたので、通夜も葬儀も行わず、直葬と言う形で送りました。そのほうが、本人も喜ぶと思いましてね。」
「本当にそうでしょうか?」
蘭はお母さんに言った。
「本人は、差別的というか、粗末に扱われて、つらい思いをしているのではないでしょうか?」
「どうして文ばかり、本人、彼女ばかり大切に扱われなければならないのでしょうか。あれだけひどいことをして、良いこと一つしなかった、働けないし、生産的なことはなにもしなかったのに。なんで。」
お母さんはそういうのである。
「お母さん。娘さんがなくなって、悲しいとかお思いになりませんか?娘さんはおじいさんが亡くなったことを本当に悲しんでおられたのですよ。」
「思いません!」
蘭がそう言うと、お母さんははっきりと言った。
「そんなことより、私達は文から開放されてとても喜んでいます。父は、確かに文に優しくしていましたけど、それは私にとっては、嫌がらせです。そんなこともわかってくれないなんて、私のつらい気持ちは誰も聞いてくださらなかったじゃありまませんか!」
「まあまあかよちゃん。もうそこまでにしなさいよ。源蔵さんがなくなったせいで文ちゃんは、本当に寂しかったんだと思うよ。誰か聞いてくれる人が欲しかったんじゃないのか。この病気になりますと、どうしても話を聞いてくれる人が必要になりますからな。」
床磨きをしていた高齢の男性が、そう文さんのお母さんに言った。このひとは誰だろうと、蘭が考えていると、
「おじさんまで私の事を悪く言うのですか!」
と文さんのお母さんは言った。ということはこの男性は、文さんの親族なんだなと蘭は思った。
「悪くなんて言ってないさ。源蔵さんがなくなってから、文ちゃんずっと塞ぎ込みだったし、不安定になったじゃない。だから、代わりの人を用意してやれといったのに。かよちゃんがしないから。」
「結局みんな私が悪いということになってしまうのね。私だって精一杯、文には接してきたつもりだし、できることはしてきたつもりだった。でも、それなのに皆私が悪い悪いって、そればかり言うのね!」
「そうじゃないよ。かよちゃん。ただ隠しておくのでなく、外へ助けを求めたらどうかと、提案しただけじゃないか。」
「でも結局、みんな私が悪いんじゃないの。このクソジジイ!」
とうとう二人の喧嘩が始まってしまった。でもこの喧嘩を収めることは難しいだろうなと蘭は思った。
「車椅子のおじさん。」
不意に、小さな男の子が蘭の方へやってきた。
「僕、文おばちゃんに遊んでもらったんだ。」
と、小さな男の子は言った。
「そうだったんだ。おばちゃんに遊んでもらって楽しかった?」
蘭が聞くと、
「ウン。おばちゃんは優しくて良い人だったよ。でも何かつらそうだった。体に絵をかいて、それを忘れられるって言ってた。」
小さな男の子は悲しそうに言った。
「おじさんも体に絵を描いているけれど、文おばちゃんみたいに辛いことがあったの?」
「ううん。おじさんはね。つらい思いをしている人や、悲しい気持ちをしている人に、絵をかいて励ますのがお仕事なんだよ。」
蘭は、小さな男の子に向かってそういった。
「そうなんだ。僕もそういうふうにこまっているひとを助けてあげられるおとなになりたいな。それって本当にすごいことだと思うから。」
小さな男の子は憧れの目をした。近くでは、お母さんとおじさんがまだ喧嘩をしている。蘭は、大きなため息を付いて、小さな男の子の頭を撫でてあげた。
心にバラを咲かせよう。 増田朋美 @masubuchi4996
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