タイトル:『なー兄ちゃん、重たい袋は男の仕事やで? はよいこか!』

タイトル:『なー兄ちゃん、重たい袋は男の仕事やで? はよいこか!』


登場人物:


妹(関西弁バリバリ/口が達者な“おばちゃん系”妹。高校生)


兄(めんどくさがりな大学生。基本受け身)


(部屋の扉をドンドン叩く音)


妹「兄ちゃん! 起きてるー!? おーい、はよ出てきぃやー!!」


兄(オフ)「……なんやねん、うるさいな」


妹「“うるさいな”ちゃうわアホ! もうすぐスーパーの特売始まるんやで!?

冷凍たこ焼き98円やで!? これは戦争や!」


(ガチャっとドアが開く)


妹「ほら! そんな顔で出てこんといて! パジャマのままかいな、恥ずかし!」


兄「……いや、今日休みやし、別に出かける予定……」


妹「はいはいはい、出ました“予定ないし”理論。

そんな甘いこと言うてるから、冷蔵庫カラッカラなんやで?」


(トートバッグを持たせる音)


妹「はいっ、これ持って。あんたは荷物係や、無言で運ぶ機械や。文句言わん!」


兄「おい、なんで俺が……」


妹「理由?決まってるやん、“兄ちゃんは一人前の男やから”や!」


妹「ええか?この世はな、レジ袋より妹の圧力の方が重たいんや。わかってるな?」


(玄関を開けて出る音)


妹「はいっ、いくで!スーパーまでダッシュや!あ、でも車道ではダッシュせんといてな。轢かれても知らんで!」


(歩きながら)


妹「兄ちゃん、これだけは覚えとき。“安いもんは、走ってでも買え!”

けど、“走って買っても賞味期限切れとったら無意味!” これが真理や」


兄「なんやそのことわざ……」


妹「大阪のおばちゃんの名言や。ちなみに次のコロッケも要チェックな。

5個入りで150円切ったら“買いや”やからな!」


(少し歩いて、信号待ち)


妹「それにしても……あんた、ひとりで買い物行かへんの、ほんま心配なるわ。

キャベツとレタスの区別ついてる? “丸い方がキャベツ”って、ちゃんと覚えてる?」


兄「……小学生か俺は」


妹「でも前、“カボチャ”と“マンゴー”間違えてたよな」


兄「それは……あれは、色が……」


妹「もー、そんなアホな兄ちゃんでも、うちの家族やからね〜。

ちゃんと食わせたるために、妹ががんばらなあかんのやで」


(ちょっと照れくさそうに)


妹「……ま、ほんまは、たまには一緒に出かけたかっただけやけどな。

言わせんな恥ずかしい」


(すぐにごまかす)


妹「さっ、スーパーついた!兄ちゃん、かご持っとき!

うちは手があいたら、両手に唐揚げ持つ予定やから!」


(フェードアウト)


妹「ほな、今日もがっつり特売バトル、いってみよか〜〜っ!!」


🔻演技のポイント(声優向け)

基本テンポは**明るく早口気味+関西の“間の取り方”**を意識。


妹のセリフは勢い8:照れ2のバランスで、途中の“ちょっと素直な本音”のパートで声のトーンを一段落とすと良いギャップが出ます。


おまけでアドリブ風に「ほら兄ちゃん、ネギは上にのせんと折れるやろ!」「そこのちくわ、賞味期限あと2日やで!」とか入れてもOK!

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