アリスの選択(5)

 アリスの脳の覚醒の原因は、交通事故によるもの。では、あの能力も交通事故によるものなのか。


 アリスは、どうみても母親の遺伝子が強い。要するに母親の似で、父親の遺伝子はどこにいた、そんな感じだった。


 そこで、この脳の覚醒を逸早く気づいたのは、父親のご先祖の遺伝子。

 父親のご先祖の遺伝子は、刑事なるための能力者を生み出すまたとないチャンスだと思い、事件を察知する能力、瞬間移動、正義のリングを生み出した。

 この時、父親の遺伝子と母親の遺伝子は、このことに何も気づかなかった。気づいていたら止めていた。なぜなら、自分の将来は、自分で決めさせたいから。


 この能力に気づいた白ウサギは、この能力について調査を始めた。そして、この能力についていくつかわかったことがある。


 この能力を操っているのは、父親のご先祖の遺伝子だが。アリスの潜在意識との結びつき、発言、行動、そして、正義のリングの名が生まれた。

 この能力は、一応、事件に大きいも小さいも関係なく、事件を察知し。父親のご先祖の遺伝子が、独断と偏見で、アリスの意思とは関係なく、なんの前触れもなく、瞬間移動で事現場に移動させられ、事件解決に導く。ここでいう事件とは、刑事事件のことをいう。


 この能力は、誰にも知られるわけにはいかない。そのために、この能力には防御能力が備わっている。但し、アリスが許可した者だけは、この能力ことを知ることができる。


 正義のリングの光を見た者は、この能力もアリスのことも、何も見ていないことになる。当然、記憶にはない。

 瞬間移動の際には、周囲の人間は、時が止まったかのようなに眠らされた状態になり。アリスが事件解決後、元の場所に戻った瞬間、何事もなかったかのように目が覚め、また動き出す。


 あの強盗事件は、闇バイトによるものだった。

 あの時、女主人は、マイナンバーカードを仏壇の引き出しに閉っていた。それを取りに行くと、仏壇に置いてある夫の形見の時計がなくなっている。

 確かに、病院に行く時は、仏壇に夫の形見はあった。まさか泥棒が入ったのか、辺りを見渡すが、荒らされている形跡はない。顔が青ざめ、困惑し、慌てるが。タクシーを待たせるわけにはいかないと、料金を支払い。急いで家の中に戻ると、キッチン方から物音が聞こえ、声が聞こえ、急ぎ警察に連絡をしたが。どうしても夫の形見の時計を取り返したい。そこで、警察が来るまで泥棒をなんとかこの場にとどまらせて起きたいと思った。しかし、まさか、あの800万を狙っていたとは思ってなく、動揺してしまった。


 アリスがその場から消えたあと。女主人は、玄関先で警察が来るのを待ち、パトカーが到着すると。女主人は、警察官に事情を話し、奇妙のことを言っていた。


 強盗の1人が、女主人に包丁を向け時、3人組の強盗が、突然、気失うように倒れ。強盗が盗んだ夫の形見の時計が、いつのまにか女主人の手に戻っていた。いったい何が起こったのかわからないと。


 そのあと、警察官数名がキッチンへ行くと、異様な光景に呆然とし、3人組の強盗を確保した時に、3人組の強盗が目を覚まし、いったい何が起こったのか、警察官に困惑していた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る