第5話 幼少期に見過ごしてきた特性

 乳幼児期から幼児期前半での発達段階を少し考えてみましょう。

 まず母親、父親との間に絶対的信頼に基づく「愛着」が形成されます。それを基盤として


 1歳ころ

 ・愛着の形成:保護者(母親)とのあいだに特別な絆が形成され、人への信頼感を持つようになる。


 2歳ころ

 ・共同注視:母親と二人で一つの対象物を眺めることで、特別な関係が生まれ愛情が深まる。

 ・自我の芽生え:親から離れる、戻ることを繰り返し、自分への自信をつける。母親の顔色を読み取りながら、物事の良し悪しを学び、自我が芽生えていく。


 3歳ころ

 ・自我のはじまり:自我が次第に強くなっていき、自分の要求を通そうとする


 自閉スペクトラム障害の場合、愛着の形成や共同注視が3~4歳ころから始まり、自我の芽生え・始まりがはっきりしないことが多いと言われています。


 また、自閉症スペクトラム障害の場合、ハイハイでのあとおいがなかったり、両親以外に預けても泣かない、ひとり遊びやおもちゃに執着するといった行動が見られます。


 次回は幼児期後期から学童期の発達段階です。

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