ー1.
僕ら――僕とシューヘイは、ピアノに導かれてあの部屋でカナエに会った時に、楽器なんて全然できなかったので代わりに歌をうたったのだった。
『遠い日の歌』だったろうか。
シューヘイがすごい変な歌詞の替え歌をつけて、それでカナエは弾きながら途中で吹き出してしまった。
で、帰りに約束したのだ。次にまた来る時には楽器を練習して一緒に弾けるようにしてくるって。
それで僕は楽器を習ったのだった。
というかそんなことも忘れてたのだが、なんである日突然楽器をやりたいとか言いだしたのかの大本になったのは、忘れた深層心理か何かで心残りとしてあったのだろう。
弾いたときに、とても懐かしい感じがして、ああ自分はこの曲を弾くために楽器をやりたいと思ったのだと演奏しながら深く感じたのだった。
→https://kakuyomu.jp/works/16818622174491940456/episodes/16818622174492141569
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