第5話 勇者の銅像
「金龍族の勇者」
第5話 「勇者の銅像」
スカーミ: ところで村長、村の真ん中にある石をなんで隠しているの?(石が布で隠されているのを発見する)
村長: これは、恐ろしい魔物を倒してくれた勇者の銅像を作っている途中なのじゃ。
スカーミ: へぇー。この世に勇者いたんだ。どんなやつだった?
村長: 彼はとても勇敢で優しくて、すごくかっこいいお方じゃ。
スカーミ: へぇー。でもどうせただの勇者よ。(冷たく言う)ところで、「マムロ薬」はどこにある?
村長: 「マムロ薬」?そんな薬はじめて聞いたなぁ…
スカーミ: ちっ…役立たないヤツめ。じゃあ、有名な薬屋とかある?
村長: 有名な薬屋ならありますじゃ。
スカーミ: その薬屋はどこ?
村長: 確かこの村から南東側だった気がする…
スカーミ: 南東か。ありがとう!村長!。 (笑顔になる)
村長: 気を付けて行くんじゃぞ。
スカーミ: ええ、分かってわよ。 (空高く飛び上がり、南東側に飛び立つ)
村長: 活発な女の子じゃのう。最近たくさんいいことあるなぁ…
騎士: そうですね。勇敢な勇者の他に可愛い女の子も来るなんて。
(スカーミのほうでは)
スカーミ: 早く「マムロ薬」を手に入れないとお父様を助けられないわ。(猛スピードで南東側へ向かう)
(どんどん進んでいくと、村が見えてくる)
スカーミ: ん…?私の町となんか似てる…まあいいや。(町に入る)
(スカーミは、自分の町に戻ってきてしまった)
スカーミ: ちっ…まさか同じ南東側に私の町があったのね…まぁいいわ、お父様の体調を確認してこよっかな。(町の大きな城に入っていく)
騎士: (城の中に待っていて)スカーミ様!昨日、この城にお客様が参りました!
スカーミ: お客様?どんな人かしら?
騎士: ん〜…確か、勇者?みたいな人でしたね。
スカーミ: へぇー、勇者ね。まあいいわ、その勇者みたいな人と話してくるわ。(城の奥へ進む)
騎士: スカーミ様!今は眠っている最中だと思います…
スカーミ: (城の奥に進んでいて、騎士の声が聞こえない)
騎士: 届かなかったか…
スカーミ: (ヌヒメに会う)お姉様、お客様はどこにいるのですか?
ヌヒメ: お客様ならこの部屋にいますよ。(マイラがいる部屋を指さす)
スカーミ: 分かったわ。ありがとう、お姉様!(部屋に入る)
(スカーミが部屋に入るが、すごく静か)
スカーミ: すごく静かね…本当に誰かいるの?
(ベッドの近くから物音がする)
スカーミ: ん?誰かいるの?(ベッドに近づくとマイラが寝ているのを見つける)
マイラ: ……。(静かに眠っている)
スカーミ: ふーん、こいつ顔の見た目からして金龍族ね。まあ、しょせんただの金龍族の勇者よね。
マイラ: ……。(静かに眠る)
スカーミ: (何秒間かマイラを見つめる)あっ、いけない!お父様〜! (部屋から立ち去る)
スカーミ: (王様の部屋に入る)お父様!大丈夫ですか?
王様:(ベッドに寝そべりながら)ああ、わしは大丈夫じゃ。マムロ薬は見つけたか?
スカーミ: これから見つけます!その時まで何とか耐えて!
王様: ごめんな…迷惑をかけて…(苦しみながら)
スカーミ: 大丈夫よ!必ず私がお父様を助けてあげますから!
王様: ありがとう、スカーミ…なるべく早く持ってきておくれ。 (苦しむ)
スカーミ: 分かりました!すぐに持ってきますから!その時までゆっくり休んでくださいね。
王様: 頑張れ…スカーミ。
スカーミ: はい。お父様!。そろそろ行きますね。(立ち上がる)
王様: 気を付けてな。
スカーミ: はい!(部屋から出ていき、村から急いで出る)
(数時間後…)
マイラ: ん…?もう朝…?(ゆっくり起き上がる)ん?(布団の上に落ちていた5枚以上の白い羽を拾う)これは…?
(スカーミのほうでは)
スカーミ: (南東側に飛びながら)確か、私の町の奥側にもうひとつ村があったはず…
(スカーミが猛スピードで南東側に向かう)
子供: (上を指差しながら)母ちゃん!なんか大きい鳥が飛んでる!
子供の母: あれは「空飛ぶ女勇者」よ。
子供: なにそれ?
次回 第6話 「有名な薬屋の名前」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます