かくれんぼの代償
reo
恐怖のドライブ
夏休みのある日、四人の大学生、美紀、杏、剛、ひさしは、剛の新しい車でドライブに出かけることにした。
剛と杏はホラー好きで、いつも怖い話や映画を語り合っていた。
特に、昼間の明るい時間に恐怖体験をすることが好きだった。
「お墓でかくれんぼしようよ!」と、剛が提案した。
最初は冗談だと思っていた美紀だったが、杏が「それ面白そう!」と乗り気になり、結局全員が賛成した。
夕暮れが迫る中、彼らは近くの古い墓地に向かう。
墓地に着くと、薄暗い影が彼らを包む。
杏が鬼になり、数を数える間、美紀、剛、ひさしは急いで隠れ場所を見つけた。
美紀は心細くなりながら、墓石の裏に隠れた。
周囲の静けさが彼女の心をざわつかせる。
美紀は心臓が高鳴るのを感じながら、恐る恐る隠れ場所から出た。
しかし、周りには誰もいない。
急に静寂が恐怖に変わり、彼女は再び隠れることにした。
すると、遠くからかすかな泣き声が聞こえてきた……
しばらくして、剛とひさしも現れ、三人は集まった。
「あれ、杏は?」と美紀が尋ねると、彼らは不安そうに顔を見合わせた。
杏が見当たらない。
心配になった美紀は、二人と一緒に杏を探し始めた。
しかし、その瞬間、墓石の一つが倒れる音が響いた。
驚いて振り返ると、杏が恐怖で目を見開いて立っていた。
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