ズレている私の世界への愚痴
ソロイア
世界が私を嫌っている
音と光が苦手だ。彼らは僕らよりも何倍も速く走れる。奴等はそれで私の目と耳に入ってくる。それがとてつもなく、苦痛だ。
皆には少し大きな音。でも私には大きすぎる。心臓がバクバクして膝から崩れ落ちたくなる。目が少し見開いて、手で必死に耳をおさえる。涙が出てきて苦しくてたまらない。なぜこんなにも、私は皆と違うのだろう。
白。私の嫌いな色。光を反射して私を攻撃する。目を思わず瞑る。皆には理解されない。だから、海の光の反射の美しさも真っ白な美しいお城も、少し暗い色でしか見えない。私は明るい場所にも人にも近寄れない。やっぱり陰でしか生きられない。世界が眩しすぎるから。
私は人の変化にも敏感。それは髪を切ったとかではない。なんとなく、雰囲気が変わったのが分かる。クラスの人狼ゲームで全く疑われていない3人を当てたり、笑顔でも怒ってる人が側にいると身体がこわばる。特に目を見れば一気にその人の感情が分かる。だからいつしか、目を見れなくなった。見てしまったら、戻れないから。気の所為だって思うかもしれないけど、それでも苦しい。
私は皆からズレているから、煙たがれるし私もそういう煙たがる人とは一緒にいたくない。何をしても、バカなことしてるとしか思われないし、真面目にしても軽くあしらわれる。些細な一言でこんなにも傷つく弱さも涙をすぐ流す弱さも私の邪魔でしかない。家族の前でもいつしか取り繕うようになって、逃げ場もない。
世界は私を嫌って
「音」と「光」と「感情」で
攻撃してくる。
ズレている私の世界への愚痴 ソロイア @soroia
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます