メダカの学校

Iloha

第1話

今日はみどりの日。


従姉妹が花屋さんをしている。

東京から田舎に戻ってきて「昭和レトロ」を

コンセプトに開店。

 

地域の人の協力もあり、応援も沢山。

しかし、経営となると難しいみたい。

てな訳で花束を義母に贈るべく、

彼女の店に一票投じる。

車を飛ばす。


泣き祖父と彼女は大の仲良し。

八重咲きみたいになってるガーベラを

主役に花束を作って貰って私は大満足。


庭を散策。

牡丹に芍薬、でっかい灯籠にツツジ。

うん?

牡丹じゃない…芍薬ではない…

大きな花はなんだろう。


「アーティチョークの一種かな…」

「でかい。ほんとなんだろ、

 おじいちゃんなに植えたんだろ」


亡くなったので聞くことは出来ない。

お互い忙しいので、早めにさよなら。


昨日実家に寄ってメダカ見てたんだよね。

「誰が生徒か先生か」

メダカの学校って言ってるのに、

先生の目星もついてないなんて呑気だね。


帰り道、そんなのんびりした目線で

生きてたいなって思った。


お、メギスが焼けました。

メダカを愛でつつ、お魚を食べちゃう。

まあ、それはそれ。

これはこれ。


台所に行ってこよう。

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