第6話-②
薄暗い部屋で、男は今日も紅茶を淹れていた。
「ゲームも今日で三日目だね。単純なものを見ているのは少し退屈だって? ボクもそう思うよ。育ちが良いせいか、皆意外と堅実だもんね」
男はカップを手にすると、紅茶の匂いをゆっくり吸い込んだ。
「
男はそこで一旦言葉を切ると、ふふ、と楽しそうに笑う。
「それなんだけど、ボクに名案があるんだ。そうだよ、ダイス。楽しそうだと思わないかい? じゃあ、さっそく振ろうか。え? 出目がわかってるのはイカサマだって? 今更何言ってるんだよ。これはボクたちのゲームだよ?」
男はそう言うと、楽しそうにダイスを振った。
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