午前0時のタイムロッカー

@poking

プロローグ「密室は時を越えて」

2025年4月1日、午前0時00分。

警視庁・捜査一課、天城(あまぎ)刑事のスマートウォッチが振動した。


「またか……」


着信元は“0:00 LOCKER”。毎晩、決まって午前0時に届く、謎の通知。開くと、そこには一枚の画像が表示される。


今夜の画像には、古びたホテルの一室が映っていた。血まみれのベッド。窓のない密室。そして中央には、顔の見えない人影――。


その下に、文字が浮かぶ。


「この部屋で、明日、人が死ぬ」


天城はスマホを握りしめた。

過去7日間、通知通りに“誰か”が殺されている。そして現場はすべて、密室。


犯人も、凶器も、動機も不明。唯一の共通点は、「事件が起きる24時間前に予告される」こと。


しかもこの通知――未来の自分が送ってきているらしい。

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