第11話 蛆虫
人じゃなくてもさ、動物が死んだ亡骸
ってさ、腐って臭くなるじゃん?
臭いどころじゃないけど、臭い越して
グロいになってる感じするよね
グロ漫画とかグロ映画とか
そういうので死体って蛆とか虫とか湧いてる
じゃん?あーゆーのってさ
グロいじゃなあいけど、
グロよりも気持ちの悪い邪悪なものを感じるよね
虫って動物と違う形状、色、艶、臭い、
目、鼻、耳、手、足、頭、胴体、、、
そんな感じしてるじゃん?
動物ってさ、自分とは違う物を恐れるんだよ
熊と合った時の対処法でさ
服を上げて身体を大きく見せてその場を凌ぐとか
そういうのと似てる、熊ってでかいから
自分よりでかい物を見ると怯んじゃう、
そんな感じ、自分よりでかいもの、
自分より頭のいい、自分と違う、異質なもの
そんなものに惹かれることもあるよね
自分と違うことに、知らないものに、
知らないことを知りたい、ということは
生物の本能みたいなものだよ
猿が木を持って、木の実を叩いたら
美味しい木の実が食べれた
生物が知らないものを知りたくなっちゃう
やったことないことをやりたくなっちゃう
そんなものなんだよね、でも、知能のある生物は
カーストを作る、制度を作る、暗黙のルールとか
そうすると出来ないことが増える
仲間とは無闇矢鱈に争わない、仲間は殺さない
仲間は食べない、そういうルールを作る
皆は分かってるつもりだし、
そう我慢してる、理解しようとしてる
逆にさ皆がダメなこと、暗黙のルールを
している、けどみんなしているから
逆にそれが暗黙のルールになっている
そうなると君はどうする?
皆がしてるからするか、暗黙のルールを
自分が守りたいように守るか、
例えばそれが人を食べる人食だったら
みんな美味しそうに食べてる、
君も食べなよって、差し出してくる
君は受け取るのかな、それがまたもしも
蛆だったとしても
あの人の両手の中でうねうねと
動く白いもの、顎が動いてくねくねしてる
皆が食べてるなら食べるかな?
蜘蛛だったら?黒い粒から足が生えてる
うねうねくねくね、、
蜘蛛の子だったら
ちっちゃい米粒のような黒い粒が
ちびちびしゃくしゃく
手から溢れるほど、溢れるというか
逃げ出す様に、
君は食べるかな
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