要約不可の不朽の名作の誕生!ヴィーナスの誕生をあなたはここに目撃する!

女の情念と詩情を書かせたらこの世に右に出る者なしとの評判高い暁ミラが遂にベールを脱ぎ捨てた!!

要約不可の名作誕生である。その心は、1文字も無駄はないから、要約することが出来ないのである。

しかも、本編を読んでいくと、オペラから着想を得た劇的ドラマチックな展開あり、本人が得意とするドイツ文学への深い造詣から、時に詩情豊かなドイツの詩も本編に織り交ぜながら色彩豊かな物語を紡いでいく。織り上げられた物語は巨大な美しい芸術的タペストリーのようである。しかも、オトナの男女のこれまた美しい、それでいて、あくまで美しい官能的描写まであり、まるでこの作品を生み出した作家 暁ミラの初めてとなる完結作の誕生は、例えて言うのなら文学界における「ヴィーナスの誕生」と言う他ない。処女作にして、この長編巨編を書き上げる彼女の今後の筆致力にも大注目必須である。

そして、物語の最後、あなたの涙腺のダムは決壊する。

ラストはその洪水を堰き止める大型タオルを片手に持ちながら読むことを強くオススメする!

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