まちがい電話
深夜1時。スマホが鳴った。
番号は非通知。寝ていたが、うるさくて出た。
「……○○ちゃん?」
知らない女性の声。聞き覚えがない名前だった。
「すみません、間違ってます」
そう言って切ったが、すぐにまたかかってきた。
「○○ちゃんでしょ? だって、ここにいるじゃない……」
背筋が冷える。何も答えずに切ると、今度はLINEにメッセージが届いた。
【○○ちゃん、いま私の目の前で寝てるの。】
怖くなってブロックしたが、その夜はずっと誰かの視線を感じた。
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