【質問企画】ミラーノ×レオニアス編 1-15からPick up

◆登場人物紹介


*レオニアス・フォン・ウラヴォルペ(19)

女主人公アルナールの弟、ウラヴォルペ公爵家の長男。ただし、小公爵(後継者)は姉と決まっている。

赤みを帯びたやわらかな金髪、社交界で薔薇に例えられる濃紅色の瞳。


*ミラーノ・フォン・パルマン(25)

ウラヴォルペ公爵家の古参の家臣パルマン伯爵家の長男、騎士。レオニアスが5歳の時、剣術指南役という名の遊び相手として紹介された。

鳶色の髪、暗緑色の瞳。


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1.名前と相手の呼び方は?


レオニアス

「こんにちは。ミラーノが来る前に、読者さんだけにこっそりお知らせしておきますね。

こちらの企画、作者は〇〇×△△と記載しています。この順番は、主導権を握っている側が先頭となっています。

僕たちは主従の関係ですが、彼が僕の言うことを聞かない理由がよく分かるでしょう?」

ミラーノ

「遅れてすみません。レオンさま、なにか話していました?」

レオニアス

「うん。主にお前の悪口わるくち

ミラーノ

「もう帰っていいですか?」


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2.お互いの出会ったきっかけ、ついでに第一印象は?


ミラーノ

「まぁ、可愛かったですよ。紹介されたのは、あなたが5歳の頃ですから。あの頃は、あの人ですら可愛かった(見た目は)」

レオニアス

「実は僕たちのほうは、その前からお前のこと知ってたんだよ」

ミラーノは首を傾げる。家同士付き合いがあったとはいえ、子どもの頃の年齢差は大きく、ほとんど交流はなかった。

レオニアスの話では、父(ウラヴォルペ公爵)に連れられて訓練場を訪れた際、従騎士として働くミラーノを見かけたのだという。


レオニアス

「ほかの子どもたちのリーダー役をやってたお前を見て、姉上が言ったんだ。一番目立ってるお前を手下にしたら、自動的に他の子どもたちも手下にすることができるだろうって」

ミラーノ

「出会う前から手下認定されてたのか、俺は。まぁ未来の騎士を手に入れようとするのは、戦略性の高さがうかがえるか?」

レオニアス

「自分が威張りたかっただけだと思うよ」


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4.意見が割れたらどちらが折れる?


レオニアス

主人ぼくだろうね。この男は、僕の言うことなんて聞かないから」

ミラーノ

「俺を納得させられる、実力うでと蓋然性を示してくれれば従いますよ」


 結局、何を言っても無駄なんだろうなとレオニアスは思う。対外的なものとはいえ、実家に勘当されてまで魔境についてきた男だ。少なくとも、権威への従順さはゼロに等しいだろう。


レオニアス

「作中、現在進行形で意見が割れてるけど、医者の指示には従えよ?」

ミラーノ

「医者の仕事は、ひとの命を救うことでしょう。彼らの判断が部隊全員の命を救うなら、それに従います」

レオニアス

(全員、の中に自分を含まないお前の考え方、少し嫌いだよ)


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7.どこまで頼れる?


レオニアス

「全面的に」

ミラーノ

「限定的に」

レオニアス

(家臣ってなんだっけ?)


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9.相手のことどうやって怒る?


レオニアス

「子どもの頃は、よく叱られたなぁ」

ミラーノ

「あれ、そうでしたっけ?」

レオニアス

「うん。お前が『〇〇しないって、約束してください』って言う時は、怒ってる時だよ。危ない遊びばっかりしてた僕たちが悪いんだけどね」

ミラーノ

「それは反省してください。主に姉のほう。特に姉のほう。

 今だから言いますけど、俺ずっと公爵夫人に文句言いたかったんですよ。ちゃんと娘の令嬢教育をしてくれと」

スカートをまくりあげて走り回るアルナールを何度叱ったことか――思い出したミラーノが眉間にしわを寄せる。


レオニアス

「母上は、ちゃんと対策してくれたよ。途中から、スカートじゃなくズボンに変わったろ? 中身も、念のため、見えてもいい素材のパンツに変わったんだよ」

ミラーノ

「衣服の中身じゃなく、人間の中身を変えてくれという話なんですが?」

レオニアス

「ゴリラはどう頑張ってもゴリラで、人間にはなれないんだよ」

ミラーノ

「……なら、しゃーないっスね」


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12.相手が血だらけの手で帰ってきて「人殺しちゃった」と言った。あなたはどうする。


ミラーノ

「そうしなければならない状況に追い込まれたということですよね? 一息に刺し殺すか、じっくりいたぶって殺すか、選択はレオンさまに任せます」

レオニアス

「社会的に抹殺するという、法に則った選択肢も付け加えてくれ」

(姉上以外にも、補佐官に心労をかけそうなヤツがいるな……)


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14.相手にひと言なんでもどうぞ


レオニアス

「その、これからもいい友人でいてくれると嬉し……あれ?」


いつの間にか、ミラーノの姿は消えている。

(そういえば、友人であることについて言質を取ったことはないな。ひょっとして、単なる主従関係だとしか思われていないのか?)

 彼が、騎士としての己に誇りを持っていることは知っている。だが、出会ってから実に14年。決して短くない年月を共有してきたのに。

(僕みたいな半人前に仕えてくれるのは有難いことなんだが……もし僕が公爵家の人間でなくなったら、彼との関係は変わってしまうのだろうか)

 姉アルナールが無事に爵位を継承すれば、そして結婚して子宝に恵まれることがあれば、レオニアスの立場はデリケートなものになる。臣籍降下して公爵家を出るという選択肢は現実的なものだ。

 将来を考えると、気持ちが落ち込むことを避けらないレオニアスだった。


↓その頃↓


ミラーノ

「ちょっといいですか。たぶんレオンさまが『お葬式モード』に突入してるので、だれか気を逸らしてやってください」

ウヌ・キオラス

「えぇっ、ミラーノってば、またなにかやらかしたの? いい歳して友だちとケンカなんて、しょうがないなぁ」

アルフェリム

「くふっ! あ、いやいや思ってない。末っ子に問題児扱いされるミラーノが面白いなんて、少しも思ってないぞ」

ミラーノ

(ツッこんだら負けだ。このノリに巻き込まれてお笑い芸人になってたまるか)


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15.ここまでありがとうございました。お二人が登場する作品を宣伝してください!


作品の宣伝は、先のページでさせてもらったので、レオニアスとミラーノがけんかする話へのリンクを貼ります。


『終末の王国~原初のアルカンシェルを求めて魔境の旅路へ~』

レオニアスの憂懼 一

https://kakuyomu.jp/works/16818093089761229195/episodes/16818622171586723253


実は、ケンカと認識していたのはレオニアスひとりです。どこまでもひとり相撲。頑張れ、レオニアス!

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