ぱらぞう~転生したらZEUS(レベル8)だった件~

クロスマツゲ

第1話Hi......ぱらぞうですっっ...!!

「Hi...ぱらぞうですっっ...!!」

超絶人気独身中年配信者であるぱらぞうバナナでのどを詰まらせて、

あっさり死んでしまった。しかし多くの人に笑いを提供した彼は

何の説明も無くアルンドルにとばされた...!!

「......!?」ぱらぞうが目を覚ます。

ひどく動揺して目の焦点が合わない。困り果て数秒間呆然と立ち尽くしていると、

ステータスウィンドウが表示される。

____________________________________________________________________

<名前>

原 高広

Lv.1

HP:100/100 MP:0

こうげき:3 まりょく:0 ぼうぎょ:10 すばやさ:1


<状態異常>

空腹 


<スキル>

・ZEUS(Lv.8)  ・おでこンドーム    ・四ツ目

・OCです    ・やりそうな小児科医  ・工学部機械工学科卒

____________________________________________________________________


ぱらぞうはステータスウィンドウに集中していた。

スキル四ツ目が自動で発動していた。

あまりにも集中していたので背後のゴブリンに気づいていていなかった...

不意を突かれてぱらぞうは倒れた。      


目を覚ますと暖かいベッドの中にいることに気が付いた。

頭痛そして何よりひどい空腹感にぱらぞうは絶望する。目もかすんでよく見えない。

「......」泣きそうになっているとドアがゆっくりと開いた。

「あっ!起きた!!」元気な少年の声が頭に響き、ぱらぞうはつい

渋い顔をしてしまった。「ごはん持ってきまーす。」

少年はぱらぞうの表情を気にしていないようだった。

枕元に眼鏡を見つけてかけてみる。「...!!」なんとものがよく見えるようになった!

ぱらぞうは眼鏡をかけるたび9割の確率で視界の変化に体を震わせて驚くタイプである。周りを眺めると少し散らかっていた。

「トタタタタ」あわただしい足音が聞こえる。ドアが勢いよく開いて、

「召し上がれ!」さっきの少年が黄色いバナナによく似たフルーツをぱらぞうに手渡した。「......」「食べないの?」少年が大きな声で尋ねる。

「...それでは......たべます...!!」「どうですか?」少年がひきつった笑顔で尋ねる。

「ンフーおいC...ンフ...口の中にヴァララの味が広がって...OC...」

少年はドン引きである。「ああ...良かったですね...それナババっていうんですよ。」

ぱらぞうには声が届かない。15秒ほどの沈黙の後、先に話し始めたのは少年だっ

た。「俺の名前はPUI。あなたは?」「...!?....ぱらぞうです!!」

半ギレしているように見えたのでPUI君はビクッっと驚いた。

ぱらぞうはそれを見て抱き着きたいなどと考えていたがPUI君がしゃべり始めた。

「僕の冒険についてきませんか?」「...!?」ぱらぞうは驚いた。

「俺はこう見えても勇者なんです」「ぱらぞうさんはガタイがいいから一緒に来てもらえれば助かるんですが...」 「...ハイー。」ぱらぞうはニヤニヤしながら答えた。






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