これは面白い!!
お勧めいたします!!
主人公は、景観の美しい、のどかな場所に引っ越してきました。
窓辺からは、美しい梅の木に、鳥が、巣を作ろうとしておりました。
主人公は、毎朝カーテンを開け、コーヒーを飲みながらその巣から鳥が巣立っていくのを見守ることになりました。
……とそこに、近所の家の倅が家を出て行き、その背中を心配そうに母親が見送る姿が、窓辺から見えるのでした……。
いやあ私はてっきり、なるほど、これは、『家』と『巣立ち』をテーマにした心温まるお話なのだな。と思っていたのですが……
事が起きてしまってから、顎が外れるくらい開いた口が、塞がりませんでしたな。
そんな生暖かいテーマを想像していたのか。と、この作家先生から背中を切り付けられた気分にございます……。
そして、『事』を観察する主人公の様子もなんだか考えさせられます。
特に最後一行! ずしんと重たくのしかかります!
この感覚を共有したい!
ぜひ、ご一読を。強くお勧めいたします。