双頭のRAMPAGE

@yamikazo

プロローグ

「各員、戦闘準備 」


各々が大量のインベイダーの前に息を飲む。

横を通り抜ける刹那はほんの一瞬だった


武双メギド展開ッ!』


息を潜めていた戦闘員達は部隊長の合図とともに走り出す。

所持していたナイフを自分の心臓に突き刺し、雄叫びを上げた。

あるものは『力』に適応し、あるものは『力』に耐えきれず絶命する。

彼らはそんな命のギャンブルにベットしているのだ。


命のベットに打ち勝った戦員は背中に背負っている

バックパックが体に纏わりつき武双メギドとなる。

この時、圧倒的な力となる代わりに理性を失う物も存在する。


「ウオオオオオォォォォ_____」


戦員の1人がインベイダーに猛攻を仕掛ける。

迫り来る刃を軽々と躱し、ダメージを与える。

その身のこなしはまるで動物のようで、人にはまるで不可能な次元だった。


「もらったァ__!」


戦員はインベイダーの頭を掴み握りつぶす。


「まずは1…」


殺し終えると次へ、また次へと飛んで行く。

他の戦員達も圧倒的な力を得てインベイダーを駆除していく。

死亡した戦員は不適合者だけだった。


戦場は赤く燃えた。

それは人の惨死体ではなくインベイダーの惨死体で積み重なっていた。


「終わったのか…?」


そう思うのもつかの間でしかなかった、奥からレベル6以上のインベイダーが現れる。

とにかくデカイ、何がなんでもでかい、全員再び息を飲んだ。


「各員、戦闘_______」


ただ一筋の光が辺りを照らした。

光が消えるとそこには何も無かった。


ぽっかりと、ただデカイ穴が空いていた。

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