根之堅洲国について(地図をご用意ください)
まずは、地図を準備していただきたい。
・・・ご準備いただけましたでしょうか。
出雲大社がどこにあるか、皆さんご存じですか?
島根半島の西側、海岸線を南から北へ辿って行きましょう。平地と山地の切り替わる場所、そこに出雲大社があります。そのまま海岸線を北になぞると、日御碕神社を見つけることができましたね?あ、日御碕近辺での縮尺は、ざっと目視で2㎝=200mですね。岬の突端に、日御碕灯台という灯台があります。
日御碕神社と突端の日御碕灯台の間に、隠岳神社を見つけることができましたか?
まだまだ先に進みたいのだが、まずはここまで。
日御碕神社は、神の宮と日沉宮の2社からなっています。どちらも遷座されたものではありますが、それぞれ、素戔嗚尊様と天照大神様が祭られています。こちらの神社は『日本の夜を守る』、つまり伊勢神宮と対をなす神社です。また、隠岳神社は、素戔嗚尊様がお隠れになったという伝承のある土地でもあります。
では、また地図の旅を続けます。
島根半島の日本海側をずっと辿って行くと、リアス式?の海岸が途切れ、浜になりますね。ちょうどそこの切り替え地点に、『猪の目洞窟』を見つけることができましたか?
この猪の目洞窟は、縄文時代の遺物も出ており、いまもなお、黄泉の国への入り口と謂われている場所なのです。
さて、今度は島根半島を大きく、引いてみていただけますか?宍道湖の西に出雲平野があります。この平野部分は、縄文時代にできた新しい平野で、海抜も大変低い土地です。この平野が完成するまでは、宍道湖は日本海とつながる、大きな湾として存在していたのです。
ここからが本題になります。
出雲平野を湾としてみた時、宍道湖の北にある島根半島は、海に突き出た洲になることに気が付かれたことと思います。そして、その半島には思いのほか標高のある山地が走っていますね。
ここまで来て、ご理解いただけましたでしょうか。
私は、この島根半島こそ、根之堅洲国ではないかと考えているのです。
根=土地の基盤 が 堅く=揺るがない 、洲の形をした国。
その半島のふもとに、黄泉の入り口と伝えられている 洞窟=半地下 がある。その洞窟のある土地の名前が、猪目という。『(い)のめ』と『よみ』、転化することはないのでしょうか。
何よりも、『よみ(黄泉)』を『夜見』と考えたら。
『日本の夜を守る』、これを『日本の夜を見守る』と考えたら。
おまけとして、大国主命の治める葦原中国とは、出雲平野だということにもなってしまうのです。
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