第8話 治療から1年半


彼女の体調が段々悪くなって来た

言葉も歩く事も字を書く事も出来なくなって来た

そんな時彼女が

『私もう駄目かも』

弱音を滅多に言わない彼女の口から出た

『お願いがあるの』

『近くで良いから温泉に行きたい』

近くの芦安温泉に貸切風呂を予約して向かった

まさかこれが2人で出かける最後の温泉に成るとは思わなかった

暫くして体調が急変

救急車で病院に向かう事もしばしば有った

心臓が停まった事も有ったけど持ち堪えた

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