片恋
貴女はきっとお笑いになる。
私なぞが、貴女に片恋しているだなんて、どうぞ、お笑いなすってください。自分でも、莫迦だと、阿呆だと、思っております。
けれども、貴女をひとめ見た時、稲妻が落ちたのです。目の前が真ッ昏くなったのです。
薔薇の芳香、桜桃の甘み、檸檬の酸味、貴女だけからしか感じられぬこの心地は、もう、どうしようもない事なのです。
お赦しください。神様、私は身の程知らずでございます。お許しください。仏様、私は分を弁えぬ愚か者にございます。
たった一人のおんなのひとに、これほど狂ってしまうだなんて、私には知る由もなかったのでございます。
この気持ちは、想いは閉まっておきましょう。鍵をかけて、どこにも出さずにおりましょう。
色恋 @takoito_06
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます