☆特別編 せるの話
私の名前は、せる。
中学1年生で、ちなみに留威と大親友!
今回は、私が留威の前で洋太さんの話をしないわけをお話するね。
それは、中1になって私が留威に話しかけようと思った時だった。
多分、洋太さんのことが好きなんであろう女子が三2、3人留威の近くに集まっていた。
そして女子たちは、詰め寄るようにして留威に言う。
「関口さんって洋太さんの妹なんでしょ!?」
「いいなー。あんなお兄さんがいて」
「どうせ、洋太さんにかわいがられてるんでしょ!ずるい!」
あまりにも勢いが良さすぎる。
こいつらほんとについ最近まで小学生だったのかな?
なんなの?
「留威さんって、、、」
女子のうち、また1人が言いかけた時、留威の顔色が変わった。
「………あのさ?」
その言葉は猛烈な怒りと煽りで威圧感に満ちていた。
「俺、あいつのいいとこわかんないからさ。どこが良いの?」
普通だったら、冗談程度と捉えられるはずの言葉が、空気を凍らせた。
留威は、ハイライトを消し去った目で、嘲笑する。
もちろん、これが最初ではない。
小5の時にもあった。
「キャー、関口さんたちよ!」
「留威ちゃんって洋太さんの妹なんでしょ?」
「うらやましぃー!」
そのような類いの言葉が廊下に広がる。
私は留威の隣を歩いていた。
すると、洋太さんが留威に近づいてきた。
洋太さんが留威の頭を撫でようと手を伸ばした時、
女子たちが、黄色い歓声を上げる3秒前になっていることに気がついた。
(これはやばいんじゃ……)
その手が頭につくその時だった。
ガシッ、、、
留威は立ち止まり、洋太さんが頭に乗せようとしている腕を止めた。
「留威?どうしたんだよ?」
「キャー!留威ちゃんたらツンデレー!」
とかの声が広がる。
え。
うざ。
何こいつら?
何考えてんの?
ツンデレって何?
「留威。離せよ?」
洋太さんが言ったとき、
バキッ、、
豪快な音と共に、空気が凍った。
私の前には、廊下にうずくまって腕を抱えた、洋太さんがいた。
骨を折られたんだ。
留威が骨を折ったんだ。
「なに?お前。気軽に触んな。さっさと失せろ」
そう言うと、留威がしゃがんで手を差し出した…
ように見えた。
「ピシッ!」
留威は、洋太さんに強烈なデコピンを喰らわす。
そして、洋太さんの耳元で何かを囁くと、ようやく立ち上がった。
留威はこちらを見ずに、
「せる、行くよ」
とだけ言った。
「うん」
それしか言えなかった。
今できることが見当たらなかった。
わからなかった。
北館にいき、誰もいない所で私は言った。
「留威……け、怪我とかない?大丈夫?」
「っ、せる、、」
泣いていた。
静かに。
私は知ってしまった。
ああ、この子はいつもこうなんだ。
家で泣いていてもからかわれ、居場所がないんだな。
もの凄く辛いんだな。
いつも笑って話しているのは、『助けて』といっているんだな。
私だけに見せてくれる笑顔。
私のために考えてくれるギャグ。
私と話しているといっつも笑ってくれる、、
こんな私と話しているときを
幸せ
と思ってくれてるんだ。
だから私は決めた。
留威を、支えていく。こんなことにならないように。
だから。
洋太さんの話は絶対しない。
あとがき
どうもヤン犬です!
今回は、せるちゃん目線でお届けしました!
ひみつクラブ番外編は、ちょくちょく上げると思うので、よろしくお願いします!
いつもありがとう!
近況ノートこれからあげようかなーと思っています。
これからも、ヤン犬&読解秋夢をよろです!
追伸:
どうも。
読解秋夢です。
今回も、私の手が勝手に加わってます。
お気になさらず!
さあて、ヤン犬は気づくかなあ?
なんか真面目な話の後にムードぶっ壊しちゃったかも。
すみません……
近いうちに、イラスト、キャラデザ発表予定!
お楽しみに〜!
次回、11月24日投稿予定です。
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