モブのおっさんら闇魔法使ってスローライフしてみたい!?

ハロルド・マーシャル

第1話

「今回の出張の客悪かったですねー」


「めっちゃ分かりますよー依頼忘れて居ないわ、帰って来ていた事にしてクレーム入れてくるわ最悪すよ」


名古屋から大阪へ戻る為、ハイエースに乗り込み高速道路を愚痴を土産に爆走中の北口 圭(31)と杉山 史(32)のアラサー2人。



清掃会社に務めほぼ休みなく、ここ2年間は毎日の様に2人で仕事を収めてきた。


そうなると必然的に車内ではいつも会社や同僚の愚痴を零しながら楽しく笑い合いながら過ごしている。


「課長代理まだ、代理取れんのかよ」

「内勤業務がおかしいからこんな事起きるんやろ!」etc.....




そう、この後とんでもない事が起こるとも知らずに



「こうトンネル多いと大変ですねー」


「入った思たら出てきて山ばっかですなー。一瞬で行ったとことか行けるみたいな?あったらいいですねー」


「杉さんそれよそれ!!それですよ!でも現実そんな事出来たら何でもし放題ですね」


「北口さん悪い人やなー。もっといいことに使いましょうよ!清掃道具と一緒に現場に即入りして、即抜けもできますよ!」


「そんなものあったらなー!もっとこう仕事に使えたらねー」


アニメ好きゲーム好きの2人で妄想全開で今日は盛り上がっていたが


「なんかさっきのトンネルとこのトンネル違いません?」


「でもナビがここですって言ってますよ!ナビ信じましょ?」


「出たよ北口さんのナビ信者!」


「そうです。ナビは神様なのです。」

北口はそう笑いながら言うが明らかに高速道路の舗装された道ではなくなっていた。だが2人とも方向音痴でカーナビを見ない事には、出張中のホテルに戻る事さえ出来ない2人。


「北口さんまじでやばくないですか?」

そう言いながら、助手席で杉山は少し焦りながら仕方なく従う事にした。


バンッ

バンバンッ

バンバンバンッ


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る