春夏秋冬の四つの季節のうち、冬が消えてしまった日本。
その影響で、冬を越した時に開く桜の花も、咲くことはなくなってしまいました。
寂しく、困ったこともありますが、人の力ではどうにもならないこと。
しかし、千年以上の前から巨木の桜を守る家に生まれた桜塚心護の前に一人の謎めいた青年が現れたことから、事態は一変。
自らを神と名乗る彼と契約を果たせば、冬も桜も元に戻るらしいのですが、彼女は一介の大学生。突然こんな事態に巻き込まれるなんて、想像もしていませんでした。
そんな心護さんですが、ここで大事なのが、どうするべきか、自らの意思で選びとる自由があること。
先祖代々から続く契約はあるのですが、強く拒否すれば、断ることもできそう。そんな中、彼女はどんな答えを選ぶのか。
この、選択があったからこそ、その先で経験すること、感じたこと、そして終盤で再び大な岐路に立った時、自らの心に従う大事さを、より痛感させられることとなりました。
この国の、そして自らの運命を大きく揺るがす選択の先にあるものを、どうか見届けてみてください。
舞台は季節から冬がなくなってしまった日本。
冬がなくなった影響で、春になっても桜の花は咲かず。人々は寂しい思いをしていました。
特別な桜の木を守ってきた桜塚の家の娘、心護もその中の一人。
そんな心護はある日、自らを桜の神様という青年、青様と出会います。
日本に冬を取り戻すため、遠い昔に先祖が神様と交わした契約をはたす心護。
その契約というのは、青様と結婚すること!
会ったばかりの男性と結婚することに、戸惑いがないわけではありません。
契約をはたすための結婚。そこに愛はない。そう思う心護ですが……。
強引に話を進める青様に、ドキドキしてしまうのはなぜ?
この結婚は、契約をはたすためだけのものなのか? それとももっと特別な意味があるのか?
人間と神様のラブストーリーがはじまります。