お空に旅に出た日。
高月りか
第1話 失った日
「いらっしゃいませ。ご予約のお客様でよろしかったでしょうか。」
いつも通り何の変わりのない1日が今日も始まると思ってた。
その日の仕事は暇でもないし忙しくもない日だった。
私の仕事は接客業で午後の割と早めの時間から
夜までの勤務。
出勤して3時間ぐらいたったとき、
ふと携帯を見たら父からの3回の着信履歴と
知り合いの車屋さんからの留守電があった。
なんだろうと思い留守電を聞いてみた。
「カークリニックです。お世話様です。 ゆりちゃん。あの、お兄ちゃん、事故をおこしたみたいなんだけど、わかったかと思って連絡してみました。」
留守電を聞いた瞬間、何がなんだか分からなくて
心がざわざわした。
その日、父、母、兄で出掛けていたのは知っていた。
なんか嫌な予感がして
急いで折り返し電話をした。
「もしもし。ゆりです。留守電きいたんだけどどういうこと?」
この時にはなぜか手の震えが止まらなかったのを覚えてる。
「事故おこしちゃったみたいで3人とも救急車で運ばれて最初にお母さんが運ばれたみたい」
【最初に】って言葉を聞いた瞬間、その時はまだ病院に駆けつけてなかったけど覚悟しないといけないかもしれないと思った。
「どこの病院に運ばれたの?お父さんとお兄ちゃんは?」
頭が若干パニックになりながらも冷静に行動しようと頑張った。
「A病院に運ばれたって。次にお兄ちゃんが運ばれてて最後にお父さんが運ばれたみたい。3人ともA病院にいるから、」
分かった。ありがとうと伝え
父にすぐ電話をした。
電話掛けた瞬間父がすぐ出て
「事故ったからA病院にいる。ゆりこれるか?」
いつもなにかがあっても大丈夫だからと言う父が
これるか?と聞いてきた時には
大きい事故なのかもしれないと思った。
「すぐ行くから」と伝え
仕事も切り上げ直ぐに病院に向かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます