父親が自宅で亡くなった話
福丸(旧・うにどん)
本編
某日、父が亡くなった、自宅で。
父は数日前、コロナにかかり肺炎を患っていたがコロナが完治し、体調も良好だった為、退院したのだが微熱が続き、主治医と認定している病院に診せたところ、原因は解らずじまいで様子見と言われた、その翌日に父は息を引き取った。
私が父の異変に気付いたのは、その日の朝の事だった。病院から貰った薬を飲ませようと起こそうとした時には父の体は硬直しており顔は青白くなっていた。
動揺しながらも救急車を呼び、駆けつけた救急隊員が父の体を確認したところ、緊急ではないと言ってきた、つまり、父は亡くなっていると判断された。
それから、自宅で亡くなっているという事で警察がやってきた。
警察? なんで? と思った人もいると思うので説明しよう。
死因の原因を探る為、検死に来たのだ。
私はこのことは話を聞いており知っていた為、驚きはしなかったが根掘り葉掘り聞かれ、刑事ドラマの犯人になった気分だった。
他殺の可能性もあることを考慮してのことなので仕方ない。
検死は二時間に及び、警察に呼ばれた医師の最終診断によって父は病死と判断された。原因は肺炎、完治したと思われたが肺炎は完全に治っていなかったようだ。
その後、遠くに住んでいる姉がやってきて葬儀の手配やらなんやらでその日は時間が過ぎていった。
慌ただしい一日を終えた後、これネタになるんじゃね? と思った自分がいた。
なお、父が亡くなる前日は母の命日だった。
父親が自宅で亡くなった話 福丸(旧・うにどん) @mhky
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