第2話 発端



   アタシは、この春、日本一の偏差値の、私立 閉成へいせい高校に晴れて入学し、センパイのきりっとした、女武者みたいな武具姿に憧憬して、剣道部に入部したんです。

https://kakuyomu.jp/users/joeyasushi/news/822139839910347235


 「どうかしら? 似合ってる?」

 「そうね…凛々しいよね! 伝統の美、って感じ」

 

 入部して、初めて”おNEW”の剣道着を纏った日。

 友人と記念撮影したり、アタシははしゃいでいました。


 それが祟ったんです、きっと。

 下校時、校門を出合い頭、酔っぱらって居眠り運転の、暴走トラックに、今後のバラ色の未来で頭がいっぱいだったアタシは、逃げ遅れて巻き込まれてしまった!


 <暗転>


 ふっと、気が付くと、そこは深い森の中でした。


 カッコウの鳴き声がする。 ウグイス?もさえずっています。


 葉叢の青臭い匂い。 


「ここは…どこかしら?」


 確かアタシは、車に轢かれて、…

 そのあとの記憶はすっぽり抜け落ちていましたが、意識ははっきりしていて、どこにもケガしてない。


 「もしかして、さいきん流行の異世界転生? とうとうあたしにもそれが…なんて? なんだかおかしいけどw」


 <to be continued >









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