『憂鬱なものは精神的な作用で自然と質量を帯びて、時間割の底の方に沈殿する傾向にあるらしい。』
頭からすっごいパワーを持ってました。他にもたくさん思いついたときに脳がヒリヒリするだろう比喩が楽しかった。
すんごい知性を持った主人公です。でも知性を持って理解しても青春の揺れに抗うことが出来ずにいます。わかっているのに、青春の揺れにただ踏ん張るだけです。
主人公とは違う一歩踏み出す勇気に助けられる構成も気持ちよかった。
GLって普段読まないんですけど、界隈の人はこの物語をピックアップしないんですか?センスない界隈ですね。
おすすめです。