断罪HOME
あまるん
その家をすり抜けてしまう
これは夢の話なんですが…。
私はある人から断罪HOMEと書かれた家に泊まるように言われました。
見た目は平屋、敷地の横から入る位置にドアがついています。昼間からその家を見て入ろうとするのですが、でもその家、入ろうとしてもすぐに裏側に出てしまうんです。つまりすり抜けてしまう。
たまにこういうイベントが発生するな……と思って困った私は鍵を借りに行きます。
家の裏側に住んでいたのは知人のTさんです。
心配してついてきてもらうと今度は家の扉の前に入れた。Tさんは本当にこの家に泊まるの?と何度も聞いてくれました。
わたしは思わずわらってしまいました。
やっと夢だと気づいたので笑ってる間の妙な苦しさは多分現実の私も寝ながら笑っているのだと思います。
夢中で季節は春から冬に戻っていて、そこが煩わしいのと、この家に入ると多分なにかがあるんだなと思って、笑ったのです。
この家に泊まるように私に言った人のことも誰だか忘れてしまいました。
笑う声が響いて、その家の扉の前で家の中が見えるように思いました。
結局わらううちに何とかその家の夢から目覚めることができました。
急に目覚めたとか特有の動悸があります。目の裏のお花の模様がなかなか消えてくれない。
すぐに寝てしまうとまた夢に戻るなと思いながら今日ぴったりくっついてくれていた三毛猫を撫でました。
この日たまたま行った初めての場所から何かを連れ帰ったのだと思います。
三毛猫がずっと離れないので。
わたしは今日そこに行く間、ずっと明るい中雨が降り、帰り道にあるものを見ました。霧の中に浮かび上がる光の一部でした。
桜が咲き乱れ大きな山が迫り、美しい道で人々が衰退して一歩ずつそこから離れている道でした。
とにかく断罪HOMEを夢で見た人に言いたいのですが、家の中に入らないでください。
これからまた寝ますが、わたしがまた断罪HOMEに戻ってないことを祈ります。
あの道があまりに美しくて多分少し本来の道と重なった世界を通ってしまったのだと思います。
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