雄花の旅立ちへの応援コメント
こんばんは、この度は当企画へのご参加ありがとうございます。
遅くなりましたが、ご応募いただいた主催者からのオプション感想を送らせていただきます。
かなり長い物語となっておられるようでしたので、あらかじめご指定いただいた部分まで読ませていただきました。
植物の魔物である「アルビトラウネ」のマイ。雌花である彼女を中心とした物語は、人間と魔物の関係の難しさを感じさせるものでした。おそらく異世界転生ものなのだと思いますが、マイが前世に抱えるネガティブな感情も要所要所で描かれており、バックボーンとしてしっかり機能しているように思えました。
今回読ませていただいた範囲では、前述した人間とのかかわりの難しさだけでなく、花の傷ついたアルビトラウネの結末までが書かれていて、特に後半のジェスを救えなかった下りはご都合主義のハッピーエンドではない締めくくりで、とても胸が痛くなりました。
過去にマイが失ってしまった妹と似たような状況になったことで、マイ自身が抱えている苦しみが表出したように思います。普段はシュウを一番に考えていて行動している彼女ですが、ジェスの結末ではそれだけに限らない情を見せてくれたように思います。魔物として生きていてはいても、心のどこかではまだ人間を捨てきれていないような……このエピソードからはそんな雰囲気を感じ取りました。
個人的にシュウが普通の子過ぎるので、他のキャラの意見の強さに食われてしまっているのが少し気になりました。魔物と一緒にいられるという意味では、一般的な普通の子ではないのでしょうが……その辺り、今後彼が成長していくと変わっていくのかな? 何にしても、マイとシュウが今後人間と魔物の間でどう生きていくのかはとても気になるところではあります。
転生前は現代に生きる人間だったマイは、やはり魔物としてはちょっと異質なのでしょう。雄花たちとのやり取りの中でもそれを感じ取れます。そんな彼女が魔物としてどう生きるのかも物語にとって重要な部分だと思いました。
全体的に、植物の魔物と人間の子供の組み合わせに少し和みつつも、割と容赦のない面も描かれている物語で非常に興味深い展開とキャラたちでした。
少し長くなりましたが、感想は以上となります。
この感想が作者様の執筆の一助となりましたら幸いです。
この度は企画へのご参加、ありがとうございました!
作者からの返信
コメントありがとうございます。この度は企画の立ち上げ、並びに読み込んだ感想を下さりありがとうございました。特定の部分を読んでいただいたにもかかわらず、マイの背景や、彼女が抱えている人間と魔物の揺らぎまで汲み取っていただけたこと、とても嬉しく思っています。
シュウの「普通さ」についてのご指摘も、その通りだなと感じています。彼は物語の中ではどうしても前に出るタイプではなく、マイを軸にした関係性の中で、少し影に隠れるような立ち位置になることが多いキャラクターです。その在り方自体が、この物語では一つの役割なのかな、と考えています。
また、転生者であるがゆえにマイが魔物として異質になってしまっている点に触れていただけたことも印象に残りました。彼女が今後どのように生きていくのか、そして登場人物たちがさまざまな経験を経てどう変わっていくのかは、この物語の根本にある部分でもありますので、そうした点を感じ取っていただけたことをありがたく思います。
考察を交えた感想をお寄せくださり、ありがとうございました。改めて、丁寧な読み取りに感謝いたします。
令嬢の本心と夫人の策略への応援コメント
また一つ、物語の転換点となる場面を読ませていただきました。考えてみると、マイにとっては「退化」こそが、一種の成長なのかもしれませんね。
伯爵夫人に対しても、冒険者パーティー「栄光」の面々に対しても、彼女はごく自然に相手の枠組みに自分の行動様式を当てはめています。人間が社会的な生き物である以上、無意識のうちに社会のルールに従ってしまう――その点こそが、マイを完全な魔物にしきれない要因なのだと感じました。
私個人の見方では、感性のままに行動するマイは確かに凶暴ですが、その瞬間こそが、彼女が固定観念から解き放たれ、束の間の「自由」を手にしている時間なのだと思います。ただし、人間であるシュウと共に生きていくのであれば、今後も妥協は避けられないのでしょう。
行動範囲や世界観が広がっていくにつれ、この点についても、より深く掘り下げられていくのではないでしょうか。ひとまず、これからの展開を見守っていきたいと思います。
作者からの返信
応援コメントありがとうございます。とても励みになります。「退化」が一種の成長という捉え方は、私自身あまり意識していなかった視点でした。私は基本的に、キャラクターを登場させた後は「自由に動いていいよ」というスタンスでキャラ達を描いています。もしマイにとって「魔物になる」ことが成長だとするならば、「人間からの退化」と捉える考え方も、確かに当たっているのかもしれません。
マイは長い年月を森の中で過ごし…森の中であれば一人で生きることができる…一匹狼ポジションが彼女にとっての最適解、そのような存在として描いています。ただ、前世が人間である以上、どれほど魔物の血が流れていても、人間に恨みを抱いていても、最終的には人間の生活様式や価値観に引き寄せられてしまう…そのような歪さが見えてくるのだと思います。
彼女は人間の理性が強い花の魔物ですが、あるトリガーを引かれると、本能が理性を上回り、本当の意味で「魔物」になってしまいます。それが彼女にとって自由なのかどうかは、私でさえも分かりません。ただ、その出来事が「マイ」を知る人々に大きな影響を与えたことだけは、確かだと思います。
物語はこれからしばらくの間、王都へと舞台を移し、マイ視点でありながらも、群像劇のように多くの人物が関わっていく形へと変化していきます。それぞれのキャラクターが、ある出来事を経てどう変わっていくのか…予測しながら読んでいただけると幸いです。
雄花誘拐事件に対するハンターギルドの動向への応援コメント
少し時間が取れたので、いわゆる「地獄のような展開」を補完しました。いやはや、これは本当に見ていて言葉を失うような地獄です……
以前に立てた展開の予想のうち、いくつかは当たっていたようです。人間にあまりにも近いマイと、他の雄花たちとの価値観の衝突――「分かり合えない」、「言葉は通じても意思疎通できない」という状況。彼らの魔物としての年齢なんて所詮は象徴的なもので、内面は全然成熟していないんですよね……。
マイは、どうしてもトラブルに巻き込まれやすい立場に追い込まれているように見えます。さらに言えば、彼女の立場を本当の意味で理解できる存在は誰もいないんですよね(シュウも無理です。彼はまだ大人になるには程遠いし)。
最後まで読んで、本当にもう (-_-) としか言いようがありませんでした。
作者からの返信
応援コメントありがとうございます。
ここは、書いている私自身も苦しい場面であり…涙を流しながら記載した部分でもあります。マイの苦しみは、読者として見ている以上に、作者として書くのもつらい部分です。
雄花と雌花は“同位種”…要は人間でいえば男女のような立ち位置なのですが、性別によって価値観がまったく異なる、ある意味で現実でもほとんど見られないくらいの極端な存在として描いています。さらにマイは“前世人間”という背景を持っているので、その価値観まで持ち込んでしまうため、場面がカオスになってしまうこともあります。
そしておっしゃる通り、シュウ一人で彼女を支えるのは現状ではかなり厳しい状況です。本来、その中和役がミサのはずだったのですが、彼女でも受け止めきれない部分があり、今後の展開やキャラの役割分担について、私自身も試行錯誤しているところです。
花の蜜への応援コメント
自主企画の参加、ありがとうございます!!
お花の妖精さんかもしくはドライアドのお話とみた!!
よくわからない花の状態からここまで進める情景描写が上手いなぁと感じました!!
自分がやったらどこかで必ず詰まると思います、、、、。
しれっと百年単位で時が経っていることにびっくり。
あと、とても読みやすかったから一話オーバーしちゃった、、、
自主企画が終わり次第見させてもらいます!
これからも頑張ってください!!
作者からの返信
応援コメントありがとうございます。ゆっくり主人公を成長させるか否か悩んだのですが…物語が右往左往するのは今じゃないかなぁ、と思い初回は思い出話の様な記載にしてみました。お時間があるときに是非是非主人公の歩みと主人公は何者かについて読んでみてください〜。
「走る」とは異なる移動手段への応援コメント
枝を掴めない足に代わって、ツルを操る力で「走る」代わりの自由を手にしていく姿が面白いです!🌿
祖母の木の言葉に導かれながら、少しずつ“人ではない生き方”を受け入れていく成長が、読んでいてワクワクしました。次はどんな技を身につけるのか楽しみです!
作者からの返信
応援コメントありがとうございます。ツルで移動すると言う独特な描写を楽しんでもらえて光栄です。今後も主人公は様々な物事を至るところから学んでいきます。その成長の様子を楽しんで頂けると幸いです。
祖母の木への応援コメント
花から始まり、人型へと変化していく過程の不思議さと不安が、丁寧な一人称で描かれていて面白いです。
「祖母の木」との会話で世界観が一気に広がり、長い寿命の示唆もあって、この先の成長や物語の行方が気になる序盤でした。
作者からの返信
応援コメントありがとうございます。序盤(だいたい20話くらい)は「主人公は何者なのか」「どんな過去を背負っているのか」という部分を中心に描いており、本編に入る前の土台づくりのようなパートになっております。
ゆっくりした展開になっているので好みが分かれるかもしれませんが、なぎゃなぎさんが続きを読んでみたいな、と思ってくださったら、ぜひご自身のペースで楽しんでいただけると幸いです。
なお、おすすめレビューも拝読しました。アドバイスをくださりありがとうございます。ただ、おすすめレビューは作品ページの第一印象に大きく関わるため、今回は記載を残しておくのは控えたいと判断し、削除させていただきます。何卒ご理解ください。
決着への応援コメント
こんにちは。
空いた時間を利用して、次の区切りまで一気に読み進め、新たな考えが浮かびました。
これまで物語を読んでいると、どこか焦燥感を覚えることが多かったのですが、今ではその理由がマイとシュウのあまりにも優しすぎる性格にあるのだと思うようになりました。単に「他人を傷つけない」というだけでなく、行動の根本から相手を思いやる方向へと進んでいるのです。その立場や役割と相まって、必然的に心への負担も増しているのだと感じます。
特にマイは魔物の皮をまとっているがゆえに、「自由であるはずなのに、どうして自分を解放してあげないのだろう」という思いが一層強くなります。しかしある意味では、それが人間性をより鮮やかに映し出しているのだとも思いました。
この先の章を補って読み進めれば、また違った見方が生まれるかもしれませんね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。羅翕さんからの考察もお伺いし、他者から見たシュウやマイの客観的目線を見ることが出来、私も学びになります。
個人的にはシュウはまだしもマイはあまり優しい魔物として記載してはいないです。時と場合によっては相手を半殺しにしますし、相手を恨むこともあったり…一般の人間の倍以上生きている都合上言うときは言います。
それでも「優しすぎる」のであれば、もしかしたらマイ目線では「自分は優しくない」と思っていても「実際は優しすぎる」のかもしれませんね。丁度、マイ自身が自分は食物連鎖の底辺の魔物だから弱い…と言いながら森の中をある程度無双しているのと同じように…。
ここまで考えると、自分から見た自分と他者から見た自分はかなり違うのかもしれません。色々考えさせられますね。。
可愛げな少女の実態への応援コメント
こんにちは。
物語の流れを追うために、一気にここまで読ませていただきました。正直に申し上げると、展開についてはまだ複雑な気持ちを抱いております……
おそらく物語の時間軸が短いこともあって、マイとシュウの成長があまり描かれていないように感じました。シュウがまだ六歳の子どもであることは理解できますが、マイは本来、大人の人間としての記憶を持つ魔物でありながら、人間との交流においてとても不器用に見える点に疑問を覚えました。
もう一つ感じたのは、私は自分自身の想像力が欠けていることです。私の知っている範囲では、強大な存在は人間に興味を持たず、むしろ人間と共存する弱き存在は、ほとんど悲しい結末を迎えてしまいます。そのため、読み進める上でどうしても想像が追いつかず、障害になってしまうのです。
あなたの物語を読んでいると、「もし彼らが人間の立場に立って考えたらどうなるのだろう?」とか、「人間の想像力は、人間が思うところの彼らの目にはどのように映るのだろう?」と考えてしまいます。そうした点を、想像力によって築かれる物語を通して探っていけることに、楽しさがあるのだと思います。
結末まではまだ長い道のりが続くかと存じますが、応援しております。創作を続けることは決して容易ではないと思いますので、読者からの感想が少しでも執筆の励みとなれば幸いです。
作者からの返信
コメント並びに貴重な意見をありがとうございます。また、応援メッセージもありがとうございます。確かにこの小説を読んでいると色々不思議に思うことがあると思います。
まずですが、この物語には「成長」と言うものがありません。もう少々具体的に言えば「成長=今より良くなること」ではありません。鍛えることにより今までより強くなるや、コミュニケーションを取ることにより物語がより円滑になる…と言う目的の小説では無いです。
様々な経験を通じて、時には自分を「直し」時には自分の立ち振る舞いを「変革」し場合によっては学んだ結果「悪化」します。場合によっては自由が効かなくなることを受け入れることも「成長」であると私は考えます。昨今の小説は「理想の成長」が多すぎます。この小説は現実に近づけるため、あえてそれを逸脱させています。
また、主人公のマイは自身を「食物連鎖の底辺の魔物」と自負しています。第三者がどのようにマイを見ているかは分かりませんが…マイは自分を弱者だと捉えています。更に確かにマイは前世人間ですが、「ごく一般の人間」です。「ごく一般の人間」は異世界に行った瞬間に周りと円滑なコミュニケーションは取ることが出来ません。
また、物語のキーにもなっていますが、マイは「魔物」に転生しました。要は人間と共生出来る器がそもそも欠陥しています。これらが、マイが前世人間であるにもかかわらず、かつある程度は戦える魔物であるにも関わらず人間と上手く共生出来ず、常に何か身の安全を求めようとすると言う強者ではあり得ない行動を取ることになります。
現状はまだ、マイとシュウ…あと、その身の回りのモブキャラ程度が中心ですが少しずつ癖のあるキャラが増えていきます。彼ら彼女らが如何に自分の境遇を理解した上で自分が持っている数少ない手札で、この世界に立ち向かっていくのか関心を持っていただけると幸いです。
困難な「人間との共生」への応援コメント
こんにちは。
今日は少し時間ができたので、アピール章節をまとめて読ませていただきました。
読み終えてみると、気持ちはいろいろ入り混じっていて、一言では言い表しにくいものでした。私には、自由に生きていた魔物の少女が自分を縛って、無理に別の種族の価値観に合わせようとしているようにも思えました。ただ、「魔物少女の前身は人間」という設定を考えると、それもとても自然で納得のいく描き方だなと感じました。
正直に言えば、強い非人間的な存在が人間社会に適応する姿はあまり想像できず、そもそも必要もないのでは……と思ってしまうところがあります。でも「異なる存在同士の交流」や「価値観のぶつかり合い」という視点で見れば、ぐっと理解しやすくなり、とても面白い考え方だと思いました。
こうして違う世界を通じてさまざまな価値観に触れられるのは、物語ならではの素敵なところですね。これからの展開も楽しみに、ゆっくり読ませていただきます。応援しています。
作者からの返信
コメントありがとうございます。また貴重なご意見ありがとうございます。
私も色々試行錯誤しながら創作しておりますが、時折「優しさ」とは何か?と言う疑問を抱きながら記載しております。おっしゃる通り、主人公の「マイ」は前世今世問わず「人間社会に適応する」より「一人で(森の中で)生きていく」方が明らかに幸せであろうと言う前提の上で敢えて「人間社会」に入れさせています。
そのトリガーが人間である「シュウ」であり、「マイ」の色々な意味での「優しさ」が本来自分が一番力を発揮出来る世界ではなく「自己犠牲」してまでも彼を助けるという動力源となり結果として自分自身を苦しめるという構造になっていると思います。
私自身、リアルの現実世界でも大抵の方が「自分が本当にやりたいこと/最も力を発揮出来ること」では生きていくことが出来ないと言う現実にぶつかっていると考えており、その苦しみと「マイ」の「本領を発揮出来る環境で生活出来ない」と言う苦しみを照らし合わせているという部分もあったりしますね。
タグに「群像劇」と言う記載がある通り、今後も様々なキャラクター…と言うより様々な「立場」のキャラが登場していきます。各々の価値観は大抵各々にとってみれば「善」の行動でありそれ故の正解の無いぶつかり合いを客観的に見て楽しんで頂けると幸いです。
食「人」植物への応援コメント
ここまで追いつきました。
せっかくなのでここまでの感想、ちょっとだけまとめてみます。
・独創的な世界観が開示されていく作品は好物なので、楽しませて頂きました。主に主人公の設定故の恥ずかしさなんかは特に他では読めないコミカルなエピソードで、面白かったです。
・【無双飽きた方向け】イベントでの見方で言えば、アピールポイントで上がっていた他のテイマーの魔物とのトラブルもですが、その後のハンターの仕掛けてきた騙しの策略が、リアルでもありそうな悪意の発露の仕方だなと思いました。(稚拙なやり方ですが、これで先生騙すクソガキ実際見た事あります…)
・それに対する「子供の発想」が、ここまででは一番の面白さでした。
引き続き追いかけますね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。あのハンター達を記載していて
書いていた私自身でもかなり「胸糞悪…」って思いながら書いていましたね。
ああいう「純悪」は実を言うとあまり好みではないので、
シュウマイストーリー(タイトル覚えれないので私はこの物語をこう読んでいます)
では、このような展開は少なめかと思います。
シュウマイ自体が、個人的には「日常物語風」にしているつもりなので
(本当?って突っ込まれそう…)、何も起きない時にはただただマンネリ
みたいな話数の部分もあったりはしますが、急激に物語が動く時も
あるので、今後も引き続き楽しんで頂ければ幸いです。
捨て身の人助けへの応援コメント
募集イベントからたどり、ひとまずここまで来ました
ここまでは独創的な世界観の開示中心でしたが、だんだん募集のテーマに繋がりそうな展開や断片が出てきて、面白くなってきました
引き続き読み進めます
作者からの返信
企画から創作小説をお読みいただき、ありがとうございます。
キャラクターの設定がかなり独特なため、序盤は世界観や
登場人物の紹介に重点を置いておりますが、少しずつ企画
テーマに繋がる描写も組み込んでおります。
もちろん「物語」としての構成上、すべての描写がテーマに
直結するわけではありませんが、「こう繋げていこう」と
意識しながら進めておりますので、そういった部分も感じ
取っていただけたなら嬉しいです。今後も主人公たちは
平穏とはほど遠い日々を過ごしていきそうですが、
引き続きお付き合いいただけましたら幸いです。
また、登場人物たちの価値観の違いや、見えているもの・
感じているものの“ズレ”も、今後の展開で重要なテーマの
ひとつとなっております。そういった部分にもご注目
いただけましたら幸いです。
そう言えば、大地の妖精って奴がいたなぁ…への応援コメント
物語の流れを途切れさせたくなくて、王都編を一気に最後まで拝読しました。展開そのものは予想外で、別の意味では、少し気持ちが沈んでしまうような流れでもありました……
おそらく主要な視点がマイに固定されているからでしょうね。彼女はあまりにも人間の規範を大切にする人ですし、奔放に振る舞うもう二人の「同郷者」と比べると、どうしても物語の空気が抑制的になってしまうように感じました。
マイの行動原理には、ときどき「状況を悪化させるかもしれないけれど、それでも譲れないものがある」という頑なさが見え隠れします。少しもどかしく思うことはあっても、私はマイが嫌いではありません。むしろ、どこか諦めにも似た気持ちで理解してしまうのです——自分をすり減らしてでも他者に配慮すること。それこそがマイの在り方であり、今ある関係を守るための彼女なりの努力なのでしょう。利を重んじる人から見れば愚かに映るのかもしれませんが、だからこそ、その生き方を責めたくはないと思いました。
一方で、この章に登場した他の二人の転生者については、少し複雑な印象を抱いています。
魔女アユミは、新しい環境に順応し、すでに世俗的な枠組みから逸脱した存在のようにも見えました。どこか常軌を逸した科学者のような危うさがあって、傍から見ている分には「面白い変わり者」ですが、決して友人にはなりたくないタイプです。
そして名前すら与えられていない侯爵は、率直に言って卑劣な人物でした。ただ、彼のエピソードにはひとつの不安の種が蒔かれているように思います。この世界における魔法の威力は、どこか均衡を欠いているように感じられました。魔力量の多少に関わらず、一度設定すれば効力が持続するのだとすれば、本質的には解決不能の疫病のようなものです。野心の大きくない小人物であったことを、むしろ幸運と見るべきなのかもしれません。
結論としては、アユミのような在り方こそ、この世界で最も自由に生きられる姿なのでしょう。ただ、マイには決して真似できない。物語の中で「高い魔力を持つ子どもが次第に増えていく」という伏線が置かれている以上、マイの苦難はまだ続いていくのだろうと感じています……
ともあれ、引き続き拝読いたします。この章では、シュウがどこか付随的な存在のように見えていましたが、入学編でどのような新たな展開が待っているのか、とても楽しみにしております。
作者からの返信
コメントありがとうございます。また、様々な考察ありがとうございます。私自身、物語は半分登場キャラクターの自由に行動させている部分があり、各々のキャラが第三者から見てどのような風に感じ取れるのか参考になります。
王都編はこの物語の中でおそらく一番長い章になっております。また、物語の流れがマイやシュウの二人を主体にしていた物語から視点の中心はマイから変えておりませんが、タグにもある群像劇へ方向転換を始めた部分にもなっております。そのため、今後は基本マイ視点ではありますが、時折シュウやアリア等別視点も組み込まれていきます。そこにおいても楽しみにしておいていただけると幸いです。
王都編はこの物語の根本である「魔物になったが魔物になりきれない」という元人間の葛藤において、敢えて他の小説でもありきたりな「チートキャラ」を組み込んだらどうなるだろう?という…力を持つキャラと持たないキャラの対比も一つの流れとして描いています。今回の章ではマイ達は自ら制裁する力を持たないまま、それでも今回の事件に抗っていく、という立場にしてみました。
今回登場させた魔女と侯爵ですが、羅翕さんが仰る通り周りの道徳など気にせず自分がやりたいことをただやって行く…そのような立ち振る舞いをしているキャラです。そして、マイとは異なり…逆に流行りの主人公達のように、それを実施するだけの力を持っている…という設定にしました。強いて異なる点とすれば、この世界に来てからどれだけの年数を踏んでいるか…程度でしょうか?
考察されている通り、王都編はあくまで通過点であり、様々な伏線が仕込まれた状態で次の章に引き継がれていきます。群像劇要素が強くなってきた影響で、少しずつ物語のスポットライトがシュウやマイ以外にも当たることが増えていきますが、時折は原点回帰で二人にスポットライトを当てる場面も設けておりますので、引き続き楽しみにして頂けると幸いです。
補足ですが…魔女のアユミがこの「チートがあればなんでも出来る」世界から最もかけ離れた世界で何をして行くのか、私自身が楽しみでもあります。