珠美の生涯は夢のために生き、夢のために死んで、夢を叶えることだった!
- ★★★ Excellent!!!
98歳でこの世を去った島村珠美は自分の夢を叶えるために天界へ。その夢とは、なんと、あの世で『恋のキューピッド』になることだったのです。
生きている間も、その夢のために真摯に努力して、徳のある立派な人生を送ってきました。
98年ものですよ。その根性、あっぱれです。
そして、いよいよ天界デビュー。
天界で待っていた亡き家族の説得にも応じず、彼女は自分の夢を語り、最後の審判でも珠美は言います。
「恋のキューピッドになりたい!」
この一途な主人公がかわいいんです。
天は彼女を夢をかなえます。そして、その夢に向かう彼女に、寄り添うような味方がいたのです。
この作品は、恋のキューピッドに憧れ、無事、念願が叶った珠美が、いかに夢を実現していくかという物語でもあります。
謎もあり、スリルもあり。そして、温かい愛情にあふれた作品。
物語では『真の番(つがい)』という謎のキーワードが暗躍していますが、そこは読んでのお楽しみ。
どうぞお読みくださいませ。幸せな気持ちになれます。