すっごいシニカルな男性の物語です。男性の距離感のとり方がおもしろいです。ミュージシャンや喫茶店のマスターには親近感を抱くのですが、目の前で会話している女性に対しては見下しています。この塩梅が絶妙で実際に言葉を交わして応答し合える人は遠くに、言葉を交わしていない返事のない人を近くに置いている感じがします。好きでいてくれるから好きではない、好きだからこそ遠くに置いたままにする。ものすごく人間的でひょっとするとすごくリアルな繋がりのおもしろさが書かれています。おすすめです。