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    久しぶりに『猫はサワン』を読もうと思ってきてみたらなかった。代わりにこれを読みました。

    例えばだけど

    「そんな「文学」とは付かず離れずの状態が十年ほど続いた。そのころ、音楽活動も尻すぼみになり、以前より積極的に文芸作品に親しむようになっていた。谷崎を読んだ。川端を読んだ。三島は、あの猟奇的な死が嫌で近づくことはなかった。太宰に酔うには、歳をとりすぎていた。」

    うまく言語化出来ないけど、たまんねえんだよなぁ。この一文。この短い中で起承転結が完成していて、技術的であるのに作為的ではない。
    そして、今の自身の心情と立場、思想をさりげなく表現する。見事。
    そしてそんなご褒美のような一文がちらほらと嫌味なく配置されている。
    忘れ去られた文豪。死後、正当に評価出来なかった、見つけられなかったことを悔いるかのように再評価される、そんな臭いがします。
    私では良さを広められなかった。だからといって価値が損なわれるわけではない。
    正当に評価されない悔しさはあるでしょうが、死後、いつか評価される作家リストには載っているように思います。