第2話 ルール説明
「結構しっかり聞いといてね。意外と複雑だからさ…まず、ポーカーの役はみんな知っているよね?そうじゃないとこのゲーム成り立たないから。もし、知らない人が居たら…ドンマイ」
この時点でブーイングが上がるが、相変わらずの口調で淡々と続ける。
「まず、4人1組でこのゲームはやってもらいます。部屋に入室した時点で、ゲームマスターがいるので、その人にチップを預けてください。そうしたらゲームスタートです。通常のポーカーは5枚だと思いますが、なんと!今回は、10枚配っちゃいます!
配られたら、5枚を表にして、他の人に見えるようにしてください。もう片方の5枚は、自分だけ見えるようにしてください。そこから第一ベッドの時間です。自分の手札を見て、ランダムに選ばれた人から、ベッドを開始してください。ですが、第一ベッドの時点で、フォールドという選択肢はありません。どんなにクソゴミな手だろうが、必ずコールして下さい
全員がベッドを終えたら、今度は、カードを交換するフェーズに入ります。自分の10枚の手札の中から、捨てたいカードを表向きに出します。その時、このようなマットがありますので、対応するカードの絵柄の場所に置いて下さい」
スクリーンに♤Aから、♡Kまで書いてある緑色のマットが映る。
「最初だけは、山札から捨てた分のカードを補います。ですが、それ以降は、捨ててあるカードの中からも取ることが出来ます。それを三回繰り返し、表にしてあるカードの強さと、手札のカードの強さを競います。
強さ、とはなにかといいますと、このように定義します。
ロイヤル・ストレート・フラッシュ 256点
ストレート・フラッシュ 128点
フォーカード 64点
フル・ハウス 32点
フラッシュ 16点
ストレート 8点
スリーカード 4点
ツーペア 2点
ワンペア 1点
ハイカード 0点
例えば、表のカードがフル・ハウス、手札がツーペアだった場合、掛け算が発生し、32×2=64点となります。ですが、手札と表のカードが両方ともワンペアまたはツーペアであり、同じ大きさの数字を4枚使っている場合、例えば、手札と表のカードが両方とも4のワンペアだった場合、点数を4の3乗とします。
要するに、カードに書かれている数字の3乗ですね。だから、Aとかでやっても意味が皆無なので、大人しくフォーカードにしておくことを強くおすすめします。
決着の着き方としては、誰か一人のチップが全て無くなるか、5ターン終わると終了となります。終了した場合、ゲームマスターの指示に従って行動して下さい!
あ〜長かった…まぁ、楽しいゲームを送って下さい。私達の代もこれやったんだよね〜懐かしい。じゃ、スタート!」
体育館の扉が開け放たれ、皆一斉に外に出ていった。
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