蟻地獄
すれ違った瞬間に 廻り始める歯車に
抵抗の余地なく 巻き込まれていくだけ
貴方の俯いた 横顔に
愛しさが 胸を撃つ
貴方の無理矢理な 笑顔に
花は 枯れていく
その細く 白い腕で 私を温めて
枯れていく 花に なすすべなく
さよならを…… 告げて
わかっていたの この終わりを
生まれ落ちた時から
決まっていたの
醜い心に 真実を隠して
鏡に映った私は
「どう 綺麗でしょう」と、
鏡に映った 貴方を
優しく 抱きしめた
たくましく 汚れた身体で
奪う明日
堕ちて行く 蟻は 死を待つだけ
もがいて 苦しみ 続ける
悲鳴 共鳴 賛同
私は 私に 手を挙げて
生まれ 変わっても
破滅 破壊 再生
貴方に 抱かれて
ひとときの 夢を見る
その細く 白い腕で 私を温めて
枯れていく 花に なすすべなく
さよならを…… 告げて
たくましく 汚れた身体で
奪う明日
堕ちて行く 蟻は 死を待つだけ
ありがとう……
その花は 枯れると わかっていても
明日に 向かって
花を 咲かせた
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