Evolve Stage Online〜そうはならんやろって言われるプレイしてるかも?〜

紅団扇

第1章

プロローグ

「やった!!当選してた!!」


 日付けが変わりスマホから通知音が鳴り、急いでメールを確認してみるとそこには「当選」の文字が書いてあった。


 技術が発展し嗅覚や味覚、触覚なども体感出来るようになったVR。その最新VRMMO『Evolve Stage Online』はNPCもかなり高性能なAIを搭載しており、「最早現実と同じくらい」とネットニュースで話題となり、『Evolve Stage Online』の限定公開の抽選人数は10万人越えであり、その狭き門を颯照はやては無事に突破したのであった。


「やった!やった!いやー、日々の善行の庭の草むしりのお陰かなー。ちゃんとこの春休み期間毎日やっててよかったー」


 とこの春休み期間の善行を振り返っていたが自分がVRゲームでどんなキャラにするかを考えていなかったからすぐに考えることにし、

「折角なら前線行きたいけど、剣士はあんまり自分にあってないような気がするしなー。かといって回復役の聖職者もなんかなー。だったら魔法使いやってみるか!あー早くやってみたいなー。あーもう!本当に待ち遠しいー!!」


スマホには「『Evolve Stage Online』リリースまであと12時間」と書いてあった。


その夜はまるで遠足前の子供の様にワクワクして全く寝れない颯照であった。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る