物語は、神竜から選ばれし巫女である事を告げられて動き出します。
ツバサは世界の真実に迫る旅の中で、"巫女としての宿命"と"ひとりの少女としての自分"の狭間で揺れ動きます。
行く先々で寄せられる期待を感じながらも彼女の本心は、ただの少女としての素直な迷いと決意に満ちているのです。
神竜との対話、仲間との語らいを通して
――ツバサが選んだ答えは何だったのか。
本作は主人公の内面描写だけでなく、戦闘シーンの緊張感も見どころのひとつです。
短くも映像的な描写で、戦いの場面が鮮やかに浮かび上がります。
また、敵味方の技名がシンプルでわかりやすいのもポイントです。
4体の神竜がそれぞれ異なる性格や価値観で主人公たちと関わる点も、この作品の大きな魅力です。
長編でありながら全60話で完結しており、テンポの良い展開と読みやすさが心地よいです。
長編ファンタジーを読みたいけれど、難解な世界観に尻込みしてしまう方。
そんな方にも、一気読みできる作品としておすすめです。
特別な力を持つ少女・ツバサが、“巫女”という大いなる役割に目覚め、まだ見ぬ世界へ歩き出す——そんな、静かで力強い冒険の物語です。
ツバサの中に芽生える決意と、消えきらない不安。
その繊細な心の揺れが丁寧に描かれており、読んでいるうちに心を強く揺さぶられます。
彼女は受け身のヒロインではありません。
運命に飲み込まれるのではなく、自分の足で向き合おうとするその姿に、
「自分を知り、受け入れ、歩き出すこと」の尊さを感じます。
新たな出会い、支えてくれる人々、時にほっこり笑えるやりとり――
ツバサとその仲間たちは、多くの想いに触れながら、どのような旅路を進んでいくのか。
どうかその目で、見届けてくださいね。