第23話 江戸時代から続く謎の仮面をかぶった人が行うパントマイム儀式?

 江戸時代から続く謎の仮面をかぶった人が行うパントマイム儀式?


 江戸時代から、パントマイム的な儀式を行っている神社があることをご存知でしょうか?


 その神社は、岐阜県川辺町にある太部古天神社たべこてんじんじゃの「酒買いの儀式」です。


 この神社の祭神は、古天神なのですが、天神というと、菅原道真のことかと思いきや、後に菅原道真を祭神として付け加えたようで、創建時は、おそらく別の神、私が個人的に思うに、中国思想の天神(万物の根源)のほうだと推測されるかと。


 それは、なぜかというと、この酒買いの儀式を行う人(神社の氏子)がかぶる仮面が沛王はいおうと呼ばれていて、漢の高祖、または漢の武人と言われているからです。(沛王の面は国の重要文化財)


 なぜこの中国に関する面があるのか、どうして儀式で使われるのかの理由は、不明だそうで、謎につつまれてます。


 その儀式での沛王の姿は、しめ縄状の帯を巻いたもので、近くにある神社の猿田彦命さるたひこのかみに似ているそうだが、それ以上わからないそうだ。


 肝心の儀式の内容は、毎年4月の第二日曜日の朝6時に、神社に、御神酒を供えるため、天神の使者の沛王が獅子をつれ、酒蔵にいき、酒蔵の店主に、身振り手振り(パントマイム)で、言葉を発さず酒を買うといったものです。具体的な内容は、人それぞれ解釈があると思うので、ここでは割愛しますが、簡単に言えば、お笑い番組、ザ・イロモネ⚪︎のサイレントを披露しているようなユーモアある内容となっております(笑)


 パントマイムといっても、沛王は、とっくりを、酒蔵の店主は、酒樽を使いますが、それ以外は、身振り手振りで、言葉を一切発しません。

 このような江戸時代から続くユーモアのある珍しい儀式なのですが、知名度がないですよね。

 日本には、室町時代から大道芸がありましたから、その流れでできたものなのでしょうか。


 創建が不明で、菅原道真を祀る前は違う神様が祀られていたのは、神社近くに、大陸からの移住者が複数いてその方たちが建てたのでしょうか?


 謎ですね。

 

 以上、江戸時代から続く謎の仮面をかぶった人が行うパントマイム儀式?でした。

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