第21話 今も城の中に殿様の子孫が住んでいる!

 今も城の中に殿様の子孫が住んでいる!



 なんと!現在も、江戸時代から続く藩主の家系の方が城跡に住んでいることを、みなさまご存知でしょうか?


 ちゃんと城跡には、水堀があったり、シャチホコがついた建物(2階建での櫓のような建物)が建っているのです。


 その城の名前は、奈良県大和郡山市にある小泉城です。


 この城跡の一部(子孫の邸宅兼茶道の本部)にある2階建ての櫓のような建物やシャチホコがある建物は、現在城跡に住んでいる片桐家が流祖である武家茶道の一派「石州流」の一つ、一般財団法人高林庵が個人で建てた城郭風のものです。(おそらく茶室のようなものでしょうか)


 邸宅の門も城門のようで立派で、これは殿様住んでそうと誰もが思うでしょう。


 邸宅部分は、完全に私有地になっているので、茶道の生徒や親族たちしか?中には、入れないようです。

 だから、知名度があまりないんでしょうか。


 今もなお、城跡に子孫の方が住まわれているのは、そんなにいないと思うので、珍しい場所だと思いますね。


 わたしが知る城跡に城主の子孫が住んでいるのは、ここと岐阜県羽島市にある八神城の二つですが、他にもしかしたら、わたしが知らないだけで、いらっしゃるかもしれません。


 現状、八神城の城跡は、鎌倉時代から一帯を治めていた毛利氏の子孫の住む家とちょっとした土塁しかありません。


 江戸時代には、正式な城としては認められ無かったため、ほとんど現在、遺構が残ってないので、小泉城のように、城跡に住んでる感は、見た目では感じられませんね。(近くの寺に移築した城門はあります)


 ちなみに、この小泉城の城主である片桐家は、豊臣秀吉、息子の秀頼に仕えていた片桐且元かたぎりかつもとの弟、片桐貞隆かたぎりさだたかが初代の城主です。



 以上、今も殿様の子孫が城の中に住んでる!でした。

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