I
第2話
依乃 side
「ねぇ、クラス何組だった?」
「私2組!」
「ほんと!?私も!」
私はクラス表を眺めながら、そんな言葉があちこちで聞こえてくる。
自分の名前がなかなか見つからずイライラしている。
それもそうだ。
クラス表の文字が見えないくらい後ろにいるし、そもそも文字が小さい。
こんな後ろでは何も見えない。
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