見えざるものが見える少女――伊奘諾 紅羽。
ある夜、魔物の襲撃を受けた彼女の前に、聖剣を携えた神騎・エクスニールが現れる。
その出会いは、静かに、だが確かに紅羽の運命を動かし始めた。

受け継がれる力、一万年と二千年の系譜。
霊力に満ちた彼女の中に眠る炎が、やがて紅の神騎グランニールとして目覚め、
強大な魔物や魔神との戦いへと身を投じていく。

仲間、師匠、そしてかつての家族。
すべての想いが交錯する中で、紅羽は問い続ける。
「この力で、私は何を守るのか」

剣と炎と祈りの物語。
少女は、神の代行者〈ヴァルキュリエ〉となる。