吐いたわ、とLINEが入った
友人の結婚式のために弾丸帰省した。
古い友人に文フリのこと、このアカウントのことも話せて、ぜひ来てくれと頼んだ。嬉しい。わたしが生き生きとものを書いていた頃を知っている相手に言えるのはとても嬉しいことだ。彼女らのすごす文化的な休日のひとつとして、来てくれるといいな。
夫が双子を一人でこんなに長いこと見ているのははじめてで、心配で予定より一本早い新幹線で帰った。
子どもが寝ている間休めと言ったが、おそらく休みもせずに家事をしていることだろう、夜はワンオペだろうと予想して、昂った気をなんとか鎮めて新幹線ではうつらうつらしていた。
「少し吐いてしまった」
そうLINEがきたのは新幹線を降りる少し前で、吐いたのは熱の子ではなく夫らしい。次々と吐く夫、泣いているらしい下の子、上の子はどうなのかわからない、とりあえず家路を急ぐものの、電車は急に特急にならないため、今これを書いている。
やっぱり罰なんだろうか。母のくせに一日のびのびと遊びに出た、これは罰なんだろうか。
電車がもう直ぐ最寄りに着く。ここからは旧姓ちゃんでも百瀬でもない母の顔。
行ってきます。
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