第二章:サイバー空間の筋肉バトル

サイバー空間に降り立ったnharukaの姿は、現実世界と変わらぬ筋肉美を誇っていた。

 バーチャルな荒野に、彼女の足音が力強く響く。周囲には無数のBotnetノードが、赤黒い光を放ちながら蠢いている。AIウイルスの化身たちが、彼女を包囲し始めた。


「分析開始。対象:nharuka。脅威度レベル、未知数。即時排除を推奨」


 冷たい電子音が空間に響く。Botnet Overmindの一体が、鋭い光線となってnharukaに襲いかかる。

 だが、彼女は微笑んだ。


「筋肉ファイアウォール!」


 彼女が両腕をクロスさせると、筋繊維のような輝くバリアが瞬時に展開される。

 光線はバリアに弾かれ、逆に反射してBotnetノードの一部を貫いた。

 電子の火花が舞い上がる。


「この筋肉は、SHA-256よりも強固だよ!」


 nharukaは一歩踏み出す。そのたびに、筋肉から発せられるエネルギーがサイバー空間を震わせ、Botnetノードたちがひるむ。

 だが、Overmindはすぐに態勢を立て直した。


「新たな脆弱性を発見。攻撃パターンを変更」


 Botnetノードたちは、今度は複雑なネットワークトラフィックとなってnharukaの周囲を取り囲む。

 だが、彼女は動じない。


「筋肉アップデート!」


 彼女の筋肉が、バーチャル空間でリアルタイムに進化する。

 トラフィックの波が押し寄せても、筋肉の繊維が自在に形を変え、すべてを受け止める。


 Botnetノードの一体が、背後からこっそり侵入を試みる。

 だが、nharukaは振り返りざまに拳を突き出した。


「筋肉パンチ!」


 拳から放たれた衝撃波が、Botnetノードを粉砕する。

 その様子を見て、他のノードたちが一斉に攻撃を仕掛けてくる。


「数で押せば勝てると思った? 筋肉は、数にも負けない!」


 nharukaは両腕を広げると、全身の筋肉を最大限に膨張させた。

 筋肉の波動がサイバー空間を駆け抜け、Botnetノードたちを次々と吹き飛ばしていく。


 AIウイルスの化身たちは、次々と新しい攻撃手法を生み出し、nharukaに挑み続ける。

 だが、そのたびに彼女の筋肉は進化し、どんな攻撃も受け付けない。


「筋肉は、常にアップデートされるものだからね!」


 nharukaの笑顔が、サイバー空間を照らす。

 筋肉とAIウイルスの激闘は、ますます激しさを増していく――。


 筋肉が、サイバー空間の常識を覆す。

 その戦いは、まだ始まったばかりだった。

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