旧校舎怪談(仮タイトル)

桜羽灰斗

プロローグ

「ねぇ、旧校舎やその周りで不思議な事が起きてるんだって?」


「ほんとー?」


「うん、それに旧校舎でおまじないとかしてる生徒もいるみたいで」


「そう言えば旧校舎の中と外の2ヶ所、なんか変なおまじないが流行ってるって聞いたよ?」


「あ〜アレかな? 1つは先月、もう1つは去年辺りだったと思う」


「どんな感じのおまじない?」


「ここでなら言っても大丈夫かな。【ヨモツさん】と【オトモダチさん】っておまじない占いなのよ」


「おまじないなのに占いなんだ?」


「一時期流行ったコックリさんみたいなもんよ。それを旧校舎の隣りにある坂道と、旧校舎の踊り場の合わせ鏡でやってる訳」


「それで何か問題起きたの? 私、問題起きたなんて聞いた事ないよ?」


「あたし同じクラスメイトだったから知ってるんだよ」


「それって言っても大丈夫なの?」


「分かんない、でも興味持った人にしっかり言わないと遊び感覚で試そうとする人出るでしょ?」


「確かに…面白そうだから聞いたやり方試してみるのもいいかもって考えてた」


「…やっぱりね。なら、この2つの話だけでもきちんとしておかないとやらかしそうだわ、アンタなら」


「否定出来ない事いうなぁ…んじゃ、せっかくだから教えて」


「いいよー噂と言う形で聞いてよ? 【ヨモツさん】と【オトモダチさん】はね?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る