軽妙な語り口がまたなんとも楽しかったです。
カップルの男は、最近恋人の女性が「フェミニズム」に感化されているようで、ふとしたことで「プイッ」とやられてしまう。
どうにか仲直りができないものかと思うところで、彼の前に「饅頭の妖精」と名乗る存在が現れる。
饅頭の妖精の指示に従い、仲直りのために饅頭を作る男だったが……
その後もカップルの会話がとても楽しい。
「ああ言えばこう言う」と、どこもかしこも地雷原ばっかり。何をやっても彼女を馬鹿にしていると捉えられてしまうのではないか、と「超絶難易度」な気配が漂います。
されど、饅頭のあんこはとっても甘い。饅頭が再び結ぶ縁は、果たしてどんな味わいになるか。
その後味を、しかと味わってみてください。
山本倫木さんお得意の創作落語です。
とっても面白くて、読後は暖かい気持ちになること請け合い。
内容は、お化け屋敷で喧嘩した男女が、結局その夜に仲直りするってだけのお話なんですが、その仲を取りもとうとするお饅頭の妖精がとっても可愛い!
「それじゃ、ケーキ買って仲直りに行くか」って言ったら、「私の前で何言ってんのよ!」って、プリプリしちゃってw
山本さんらしく、セリフ回しのテンポも極上。ストーリーもスラスラと穏やかに進み、最後はハピエンで全員幸せ。
今、悲惨なお話を書いていたところだったので、この作品で丁度心が中和されました。 ありがとうございました。
おすすめの好編ですよ。