読み手の感性に、奥深く響いて沁み込んでいく珠玉の短編小説!

 その切なさは、ひらひらと舞い落ちる雪片から、やがて読み手の心の中にいつしか降り積もる雪に変わる。

 そしてその雪は、読み手の感性の中に奥深く響きながら沁み込んいく。
 そう、読み手はその切なさに胸が詰まってしまうのだ。

 だが、物語の結末とは裏腹に、読み手はその切なさの本質が淡雪だった事に気が付く。
 上質な一編の詩を読み終えた後のような、未来への希望と期待を想い描いてしまうからだ。

 この素敵な作品を、一人でも多くの方にお読み戴きたいと、私は心から願っております!

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