追いつきたくて

第18話

中3の男子なんて変態ばっかだ。


いつも女の話ばっか馬鹿みたいにしてた。



そんな時、ある友人が言った一言がやけに耳に残っている。




“女子大生なんて、クリスマスには合コンしまくりのやりまくりだ”





その友人は、自分の姉が女子大生で、しかも当時俺の家庭教師をしていた日和と同じ大学で、そりゃもう気にならないはずがなかった。


クリスマスイブの日。

今年最後のカテキョの日に、そんなセリフを聞いたもんだから尚更だ。




「じゃあここ解いてみて」


「………」


「颯ちゃん聞いてる?」



19歳の日和…藤波先生は、問題を見たまま動かない俺を見て首をかしげた。


彼女が俺の家庭教師になってから1年が経った。

今まで健全な男子中学生を保ってきたけれど、今日はクリスマスイブ。


気持ちが浮つくのと同時に、変な衝動に駆られて問題が全く手につかない。




先生は、この後合コン…行くのかな?


そんでそのままお持ち帰りされて、どことも知らない男とやったりすんの?


うわ、なにそれ。

ちょーやだ。ほんとやだ。



「あーあーあー」


「ど、どうしたの?」



想像しただけなのに、嫉妬で狂ってしまいそうだった。


先生に他の男が触れるだなんて考えたくもない。

いや今ちょっと考えちゃったけど…。


いやいや無理無理。



ほんと無理だから。

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