第28話青い鳥を胸に抱き私は歩き出す…

私はあの後すぐにフランスに戻ったが、ギネスの盾を送られることになったし インタビューにも答えなければいけなくなった…

おじさんはどのみち 有名にはなるんだから諦めるしかないんじゃないと言っていたし…

おじさんも 有名人慣れしてる人だから…パパもママも悪いことをしたわけではないんだし マリリンが頭がいいのは赤ん坊の頃からわかっていたことだしね〜といい

来年にはおじさんのところの大学に行くんだし…これからは そういったことがたくさんあると思うけど、パパやママ おじさん 、みんながマリリンを助けるから安心しなさいと言ってくれた…

ルイス先生からもメールで有名人になってしまったが それで君が変わることはないよと温かい言葉をいただいた 。今後 私で力になれることは何でも相談してくれないか?とも書かれて送られてきた…

私はこれからおじさんのところに行き 大学で勉強することや ルイス先生に相談したいことがあれば必ず連絡をすることなどを記して送信をした。

ロイドさんはあまり関心がなかったのか 君から送られた本はルイス先生を通して息子に渡したことを報告された。私は後5ヶ月もすると アメリカのおじさんの大学に行くので それまでに弟とたくさん遊んであげて自分の部屋の整理整頓 自分で集めていた本 の片付けなどに時間を使っていた。

学校でも一躍有名人になり しばらく 騒がれていたがあまりにもかけ離れた 話のため みんな 実感が湧く話でもないらしく大学に行くの ?すごい とかギネスの盾 見せて などという程度だった。

雑誌のインタビューやテレビの取材も訪れたが田舎の町のためさほど大騒ぎになることもなく終わった。

ただ一部ではかなり 話題に上がっていたとおじさんから教えてもらった。しばらくすると私の11歳の誕生日がありおじさんと ルイス先生が訪ねてくれた。

おじいちゃんとおばあちゃんは明るいうちにパパが送って行ったが その時に ひいおばあちゃんがものすごく賢い人だったことやこの農場を作ったのもひいおばあちゃんとひいおじいちゃんだというお話を教えてくれた。

ひい おばあちゃんの名前からとってマリリンと名付けたことは知っていたが そんなにすごい人だったとは知らなかった。

ママがすごく上品な人で物腰も柔らかくダンスも上手でよく踊っていたことを覚えていると言った。

マリリンはひいおばあちゃんに似たのかなと言い、私はあの人と踊る 自分を考えて大学に行ったらダンスぐらい踊れないと困るかな?あの人と踊れたら素敵だろうなと思っているとルイス先生に声をかけられた…

そういえば ロジャー 君に渡した 君の本には添え書きはしなかったのかい?と聞かれ… 書きました差し障りのない文章ですが…と答えるとルイス先生は彼はとても優秀な子だろう …私は彼が11歳の時から知っているんだが、あれほど優秀な子はまず現れないだろう?君をのぞいてだけどねといい…ルイス先生はロジャーさんとよく話をするんですか?と聞くと よく というわけではないが…尋ねてくれるよといい

私は聞いてもいいですか?

ロジャーさんはルイス先生とどんな話をしたことがあるんですか?おじさんからも いくつか聞いたことはあるんですが…ルイス先生からも聞いてみたくてと言うと…

そうだな 印象に残っていることがあるんだが 彼が13歳ぐらいかな? 何かとても悩んでいるような感じがあってね 声をかけたことがあるんだ すると 彼は先生僕は選ばれたい…と言い… 僕のこれからの人生の問題 なんです。と話してくれたことがあったとその時は 好きな女の子ができて悩んでいるのかと思ったんだが …

最近 ロジャー君と話すことがあってね。 その時のことを聞いてみたんだよ…するとね こんなことを教えてくれた…

素敵な考え方だと思うと言いルイス先生は話してくれた。

彼が13歳でルイス先生に話した時は、うまく話すことができなかったが、今はもう少し上手に話せると思います と彼は話したという。

彼が話したことは、僕の人生において 一人の女性と出会い 最終目的地まで一緒に最後まで二人で幸せに歩き通す 事が、僕にとっては素晴らしいことに気がつきました。

先生 誰しも自分を分かってくれて 一緒にずっといてくれる人を求めるでしょう …

その最たるものが自分が男性だと気がついた時 女性を求める気持ちに気がつきましたと…男性も女性もお互いに相手を選びますが、決めるのは女性だと思います …子供を産む女性が自分を求める男性の中から 選ぶのだと思いました…

今もあまりうまく伝わらないかもしれませんが 言葉を乱暴にすると 動物などは交尾をするために オスはアピールで踊ったり 歌ったり戦ったりするでしょう…

僕も今戦っているのかもしれませんでも戦う 目的がはっきり見えてくると僕は、僕がすることに悩まなくなりますよね と話してくれたという…

私は素敵な考え方です。分かり合える 二人で人生を最後まで歩みきる それが自分にとって最高の人生だと言える人はそうはいないと思います。

その考え方はとてもとても素敵で単純だけれども 簡単には言えないことだと思います といい…

ルイス 先生、幸せの青い鳥は頭の上にいるというのは ご存知ですか? と 私が言うとルイス先生は…有名な童話 だからね知っているよと言われ… すいません ルイス先生が知らない わけありませんね と私は話を続けた。

人は 漠然と幸せになりたいと考えますが 幸せとは何か と答えを出す人は そういないと思います。幸せは人それぞれだとは思いますが、私は1つの答えが出せると考えています。私も人は一人では生きていけないという言葉通り その問題には必ず誰しもが思い悩み解ってほしいと答えを探すのだと思いますと言い、私が ロジャーさんは答えを出したんですねと言うとルイス先生はそうだね 答えが決まっていれば 道に迷うことはあまりないよねと言い…ロジャー君は若くして その答えにたどり着いたんだね 素晴らしい 青年だ 素晴らしい考え方だと彼をほめた。

心魅かれ部屋に飾ってしまった彼の写真…同じ目的地へと進む私に彼が走ってきてくれたら…私に笑いかけてくれる彼を想像してしまった…

おじさんのところに行ってたくさん勉強したいというのは本心だが そのずっと奥の気持ちの中にロジャーに対する憧れが 恋へと変わり 自分を動かし始めたことに 彼のそばに行きたい気持ちから 道を選択している自分を解っていた…

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